研究課題/領域番号 |
15530481
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験心理学
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研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
磯 博行 兵庫医科大学, 医学部, 助教授 (80068585)
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研究分担者 |
長田 久雄 桜美林大学, 大学院・国際学研究科, 教授 (60150877)
植木 昭紀 兵庫医科大学, 医学部, 助教授 (30203425)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | プレパルス・インヒビション / 注意 / 驚愕反射の測定 / 動物とヒト / 認知(痴呆)症 / 痴呆症 / 驚がく反射の測定 / アルツハイマー病 |
研究概要 |
ラットやマウスを使って開発された驚愕反射を指標とするプレパルス・インヒビション(PPI)測定法を、人の老化や精神疾患に伴う「注意」機能の低下を測定するために応用した。まばたき反射を指標とした従来の方法では、ピックアップの装着など被験者への負担が大きく実用的ではなかった。我々は、動物実験で用いたものと同じ、強い刺激と驚愕反射による体の揺れを振動センサーによって計測することで、人でも確実にPPIを測定できること、PPIには大きな個人差があること、そしてその方法が十分に実用的であることを報告した。(平成15年度)。そして、平成16年度には、さらに技術開発に努めるとともに、老化に伴う変化を調べた。そして正常な老化によるPPIの変異(日本心理学会第68回大会)と、軽度認知障害者や軽度アルツハイマー症患者におけるPPIの変異を区別できること(日本生物学的精神医学会第26回大会)を学会報告し、この結果を現在専門誌に投稿中である。この方法をさらに洗練することによって、痴呆症の発症のリスクをとらえる診断法の開発につながる。また、PPIの神経基盤に関する動物を使った基礎的研究も継続中であり(日本心理学会第68回大会発表、Psychiatry and Clinical Neuroscience,58,441-445,2004)、動物からヒトまで共通する神経基盤の変化が老化やある種の精神病におけるPPIの障害と関係することを証明しつつある(プレパルス・インヒビションの比較心理学.ワークショップ:遺伝子と行動(4):驚愕反射のプレパルス抑制-分子基盤の探索と疾患研究への適用-、日本心理学会第68回大会)。
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