研究課題/領域番号 |
15530486
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 福島大学 |
研究代表者 |
松崎 博文 福島大学, 人間発達文化学類, 教授 (40114003)
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研究分担者 |
昼田 源四郎 福島大学, 人間発達文化学類, 教授 (40282248)
水野 薫 福島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (20375348)
鶴巻 正子 福島大学, 人間発達文化学類, 准教授 (40272091)
中田 洋二郎 Fukushima University, Graduate Course of Education, Professor (20106214)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 高機能自閉症(幼児) / 早期支援 / SST / 軽度発達障害 / 保護者 / シンポジウム / 地域貢献 / ネットワーク / 事例検討会 / 通級指導教室 / ペアレント・トレーニング / セミナー |
研究概要 |
本研究は高機能自閉症幼児のソーシャルスキルの向上を目指した支援プログラムの開発を目的としたもので、初年度は高機能自閉症幼児のソーシャルスキルの実態と問題点を明らかにし、その改善・向とを目指した支援プログラムの開発に向けた基礎研究を行った。具体的には高機能自閉症幼児を対象とした早期支援教室(「つばさ教室」)を学内に設置し、自閉症幼児とその母親を対象に支援を開始した。併せて先進地(東京都多摩市)視察を実施し、早期支援の意義と課題を整理した。さらに高機能自閉症と早期支援の重要性についての理解と啓発を図るために公開セミナーを開催した。セミナーは文科省や県教委の後援を得て、保育所・幼稚園関係者、盲・聾・養護学校関係者、小・中学校の教師、それに医療機関関係者や保護者等の総勢300名を超える参加者を得て、早期支援の必要性と支援体制の構築(ネットワーク作り)について確認した。 次年度は、初年度に引き続き「つばさ教室」を開設し幼児に対してはSSTを実施し、母親に対してはペアレント・トレーニングを実施し、早期支援プログラムの基礎資料を集めた。さらにSSTに関する文献収集を行い理解を深める一方で、軽度発達障害児の通級指導教室におけるSSTの実際を視察するために東京都(中野区及び府中市)の情緒障害通級指導教室を訪ねた。さらに小学校の通常学級で軽度発達障害児を担当している教師を対象に事例検討会を実施した(59名参加)。事例検討会を受けて、SSTスキルアップ講座と認知面で問題を有する子どもへの個別支援の在り方等について研究協議を行った。一連の研究を通して、保護者を含めた早期からの支援が重要であることが再認識された。 最終年度は、これまでの早期支援教室(「つばさ教室」)での実践について日本特殊教育学会及び日本教育大学協会全国特殊教育部門合同研究会で発表した。また公開セミナーや事例検討会の反省を踏まえて、地域貢献事業の一環としてより実践的な研修会・講習会として知能検査の講習会を3回に分けて実施した(40名参加)。さらに、SSTのスキルアップ研修会として実技を伴った研修会を実施した(78名参加)。加えて、保護者・教師・行政関係者を交えた公開シンポジウムを開催した(188名参加)。
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