研究課題/領域番号 |
15530498
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
山口 恒夫 信州大学, 教育学部, 教授 (60115384)
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研究分担者 |
越智 康詞 (越智 靖詞) 信州大学, 教育学部, 助教授 (80242105)
鵜飼 照喜 信州大学, 教育学部, 教授 (80045161)
村瀬 公胤 信州大学, 教育学部, 講師 (20361602)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 教育実習 / 臨床経験 / 臨床能力 / プロセスレコード / リフレクション / 反省的実践 / 言語行為 / ケース・メソッド / 看護実習 / 実践研究 / 自己管理 / 看護過程 / 反省・省察 |
研究概要 |
本研究は、平成15年度から17年度の3ヵ年の研究期間内に、看護教育及び看護研究において広く使用されてきた「プロセスレコード」による省察(リフレクション)の技法を、教員養成・教師教育の臨床経験の場に適用することの可能性を、教育実習生及び熟練教師の自己解釈の深化に焦点づけて実証的に解明することを目指した。 本研究では、研究期間中に以下の研究を行い、必要なデータ収集を行った。(1)看護教育・看護研究の専門家からの「プロセスレコード」資料の収集とそれによる省察指導に関する知見の聴き取り調査、(2)教員養成・教師教育における臨床経験指導の実態と省察指導の問題の析出、(3)「教育実習事前・事後指導」時における教育実習生等によるプロセスレコードの作成と事例研究に基づく省察指導、(4)「10年経験者研修」受講現職教諭によるプロセスレコードの作成と省察指導、(5)プロセスレコードを含む省察技法についての学生評価に関する調査、(6)プロセスレコードの作成を通して見た教師の臨床能力形成モデルの作成。 研究の結果、現時点において以下の諸点が明らかになった。 1.教育実習生(280名)によるプロセスレコードの作成及びそれによる省察とリフレクションシート等による省察に関する学生評価の分析により、教員養成における臨床経験での省察技法としてのプロセスレコードの利点が明らかになり、その有効性が実証された。 2.プロセスレコードによる臨床経験の省察及び教師の臨床能力の形成上の課題として、プロセスレコードは教育実習生や教師の、学級における児童生徒との日常的相互作用場面では極めて有効である反面、教科指導場面における省察の深化を進める上で一層工夫が必要であることが明らかにされた。 3,従来の教育実習指導や教師の研修では、学習指導計画の作成や授業研究に力点が置かれ、児童生徒とのコミュニケーションや相互作用を省察する手法が十分に開発されてこなかった。プロセスレコードは、従来の初心者教師や熟練教師の自己省察を行うケース・メソッドの一方法として学校教育実践の場に適用可能であり、さらに多くのデータ蓄積と臨床的研究が必要であることが明らかになった。
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