研究課題/領域番号 |
15530507
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
丸山 恭司 広島大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (30253040)
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研究分担者 |
坂越 正樹 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (80144781)
曽余田 浩史 広島大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (60253043)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 教育倫理学 / 教職倫理 / 国際情報交換 / アメリカ:ニュージーランド / ケースメソッド / オーストリア:ドイツ:ニュージーランド:オーストラリア / アメリカ:ドイツ |
研究概要 |
専門職者としての教員には高度な知識・教育技術とともに倫理的な責任が求められる。しかし、日本の教員養成課程の場合、教科内容の学習が中心であり、倫理的側面に関しては、せいぜい教育公務員の服務規定に関する法律上の知識が教えられればいい方であろう。学校教員がいかなる倫理的な問題に巻き込まれ、解決に向けていかなる対処法があるのかについて、実際に考えながら学習する機会はまったくないに等しい。こうした状況を打開するために、本研究は三つの課題を設定し、それぞれ次のように遂行した。 【課題1】教育倫理教育の哲学的基礎の解明:教える者と学ぶ者との関係において生じる倫理問題と、教職の専門性から生じる社会的責任の問題を、とりわけ他者論の視点から考察し、教育倫理教育の哲学的基礎を明らかにした。【課題2】諸外国の比較による教育倫理教育の現状と課題に関する調査:国際学会に参加した際に行った教育倫理教育実践者および研究者に対する面談を中心に、教職の倫理綱領や教育カリキュラムなど各国の状況を調査した。【課題3】教育倫理教育の授業モデルの提示:課題1及び2から、他者への倫理的態度と実践的な倫理的判断力を涵養する教育倫理教育が求められること、そして、そうした指導法として、倫理的ジレンマケースのディスカッションを中心におくケースメソッド教授法が有効であることが判明し、一モデルを提示検討した。 なお、こうした実践的な授業を中心とした教職倫理教育のプログラム化のためには、ケースメソッドのような指導上の工夫の他に、次の三点が課題となることが導かれた。(1)そうした授業に利用可能なケース教材の作成、(2)そうした授業にふさわしい評価法の導入、(3)そうした授業が実践可能な担当者の養成、である。
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