研究概要 |
本研究では約130年わたる日本におけるフレーベル(教育学)の研究書、翻訳書並びに学術論文、紹介論文を時系列的(明治、大正、昭和、平成)に収集、整理し、学術的な文献目録を作成し、コメント的な解題を施し,わが国における「フレーベル研究史」の基盤を形成する。 具体的な成果として、1)研究書36点,2)翻訳書24点、3)研究論文(紹介、啓蒙論文を含む)337点を収集し研究書、翻訳書に関しては,若千の解説を施した。また、この間、ベルリンで開催された国際フレーベル学会において「日本におけるフレーベル受容の三類型-模倣・批判・深化-」(独文)(Michio OGASAWARA ; Drei Typen der Froebel-Rezeption in Japan-Nachahmung, Kritik und Vertiefung-)のテーマで報告し,高い評価を受けると共に、日本におけるフレーベル受容の特徴とフレーベル理解の特異性が明らかとなった。今後、本研究を基盤として、「日本におけるフレーベル研究史」が着実に発展すると思われる。
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