研究課題/領域番号 |
15530515
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
今井 重孝 青山学院大学, 文学部, 教授 (80160026)
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研究分担者 |
坂野 慎二 国立教育政策研究所, 教育政策・評価研究部, 総括研究官 (30235163)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 教育学 / シュタイナー / アビトゥア / ホリスティック / 学力 / シュタイナー教育 / アビトゥアクラス / ホリスティック教育 |
研究概要 |
平成17年度においては、6月25日に日本大学文理学部において開かれた第41回日本比較教育学会大会において、今井重孝・坂野慎二の連名で、「シュタイナー学校の高大接続について-ドイツの場合」と題して、今までの調査結果の報告を行った。予想以上に活発な質疑がなされ、学会員のこのテーマに対する関心の深さが実感できた。 平成18年1月の調査も含んだ総合的な研究実績としては、以下の点が明らかとなった。幼稚園の教育において模倣環境を整えているということ、言い換えると子どもの身体模倣活動が阻害されていないことが、結果的に高い総合力、判断力に関係があること。7歳から14歳の間に尊敬できる大人に出会うということ、またこの年齢の間に十分な芸術的体験を得るということが、生徒の総合力や共感力を育てるということ。言い換えると、0歳から7歳までは、身体を動かすことによる意志の教育を行い、7歳から14歳までは、教師への畏敬の念や、芸術的な豊かな体験による感情の教育を行い、14歳から、思考や論理に訴える教育を行うという、シュタイナー教育の考え方にのっとって教育したほうが、早い時期から知的な働きかけをするよりも、結果的には、総合的な力、生きる力が養われ、短い期間の受験勉強をするだけで、ギムナジウムの卒業生にまさるとも劣らない成績を上げることが、確認された。この結果により、現在の学力向上運動の方向性を、真の学力向上につなげるひとつの有力な方法が示されたといえる。
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