戦後日本の少年非行に関するデータベースの構築

• 研究課題/領域番号: 15530537
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 教育社会学
• 研究機関: 筑波大学
• 研究代表者: 土井 隆義 筑波大学, 大学院・人文社会科学研究科, 助教授 (60217601)
• 研究期間 (年度): 2003 – 2004
• 研究課題ステータス: 完了 (2004年度)
• 配分額: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円); 2004年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円); 2003年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
• キーワード: 少年非行 / データベース / 新聞記事 / キーワード

研究概要

少年非行に対処してきた機関の一つに、関西地区を中心に活動を行なっている社団法人、大阪少年補導協会がある。当協会の資料室には、少年非行に関して、昭和30年代から現在に至るまでの新聞記事・雑誌記事、また全国各地の補導機関が発行したパンフレット類が膨大に所蔵されている。しかし、それらの資料の大半は、予算・人員の制約上、ほとんど整理されずに保管庫に眠ったままとなっている。その上、昭和時代の資料は紙質が悪く、また保存環境もきわめて劣悪なため、資料の多くがいまや崩壊の危機に瀕している。
そこで本研究は、大阪少年補導協会の資料室に眠る全資料のデジタル化を目指して企画された。しかし、実際の作業を進めていくにつれ、資料の膨大さから、全てを処理するには時間的にも金銭的にも制約が大きいことに気づくに至った。そこで、すでに朽ち果てて判読不能になりつつあった昭和30年代の旧資料について、まずはハード・コピーにとって保全をはかることを最優先の作業事項とした。作成されたハード・コピーは、今後のデジタル化作業を待つべく、現在は大阪少年補導協会の資料室に保管されている。本研究では、時間と予算の制約から、そのデジタル化の作業は不可能であったが、今後さらなる継続作業を期待している。
さらに本研究は、そのハード・コピーをもとに、昭和30年代から40年代にかけての少年非行に関する新聞記事スクラップについての目録一覧をデジタル・データとして作成し、(CD-ROM)化を行なった。新聞記事の本文については、まだデジタル化されていないため、この目録を検索した後に、ハード・コピーにあたる必要がある。しかし、新聞記事の見出し部分については、すべてデジタル化されてこの目録に収録されているので、この目録本体だけでも、この分野におけるデータベースとしてはじゅうぶんに利用価値があるものと確信する。