研究課題/領域番号 |
15530542
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育社会学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
杉本 均 京都大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (50211983)
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研究分担者 |
江原 武一 京都大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (00012568)
南部 広孝 長崎大学, アドミッションセンター, 講師 (70301306)
深堀 聰子 (深堀 聡子) 京都女子大学短期大学部, 講師 (40361638)
金子 勉 京都大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (40263743)
鈴木 俊之 京都大学, 大学院・教育学研究科, 助手
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2003年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 才能児 / 才能教育 / 早期履修(AP) / Gifted Education / エンリッチメント / アクセラレーション / 習熟度別編成 / 飛び級 / 英才教育 / 分離カリキュラム / 自己発展学習 |
研究概要 |
本科研には世界の才能教育(Education for Gifted and Talented)の動向について、アメリカ合衆国、英国(イングランド)、中華人民共和国、中華民国(台湾)、大韓民国、シンガポール、インド各国地域および日本をとりあげ、総合的かつ重点的な国際比較研究を行った。ケーススタディとして選んだ国(地域)は才能教育において長い伝統を持ち、またそれぞれの人口規模、教育的発展レベル(特に中等教育レベル)、そして児童の早期選抜への社会的認知度に応じたユニークな実践で知られておる。 比較研究とディスカッションのための共通の枠組みとして、(1)才能教育の目的と合理的根拠、(2)定義と識別基準、(3)選別手順と対象児童・生徒、(4)カリキュラム、(5)学級編成、(6)教員養成、(7)評価という、いくつかの側面を設定した。調査された国々(地域)ごとに、才能児の定義、才能教育の目的、対象人口、選別手順、カリキュラムなどには大きな違いが見られたが、一方で類似点も見られた。すべてのケースで必要とされていたのは、社会的コンセンサス、選別における公平性、コスト低減のための公的補助などであった。アジアの国の一部では将来の最先端科学者の発見に力点を置いており、別の国では国家の指導者の養成により力点を置いていた。西洋諸国(アメリカ・イギリス)では都市部やマイノリティーの恵まれない人々の間の才能児という側面により焦点があてられていた。 本科研の資金により、才能教育プログラムについての一次資料や最新情報を得、児童・生徒や教員、行政官などにインタビューするために、大韓民国(2003年7月)、英国(2004年7月)、台湾(2004年11月)の3カ国地域への現地調査が行われた。2年間で3回の国内全体打ち合わせ会議を開催し、各国の報告者からの情報を交換し、議論を行った。2004年9月には『アメリカの才能教育』の著者である関西大学の松村暢隆先生を招き、「アメリカにおける才能教育の動向」と題する特別講演会を挙行していただいた。報告書にはアメリカ4編、英国2編、そのほか中国2編、台湾、韓国、シンガポールについての研究報告が研究分担者・協力者から寄せられた。
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