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多民族社会における多民族共生教育と民族教育の整合性に関する比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 15530545
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 教育社会学
研究機関九州大学

研究代表者

竹熊 尚夫  九州大学, 人間環境学研究院, 助教授 (10264003)

研究期間 (年度) 2003 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード多民族社会 / 多民族共生教育 / 民族教育 / 民族学校 / 中華系学校 / 多文化教育 / 民族共生 / 多民族共生 / イギリス / イスラム学校 / 中華補習校 / 中国 / 朝鮮族学校 / マレーシア / 華文独立中学
研究概要

本研究では、多民族社会における民族教育と多民族共生教育をそれぞれの国・地域と民族学校の事例を通して検討し、民族学校の役割、換言すれば多民族社会の中で持つ機能を明らかにするものである。
調査研究を通して次のようなことが明らかとなった。
1.民族教育システムがあるレベルまで完結しているマレーシアの中華系独立学校体系では、地域の他の民族系住民との相互関係や政府による教育・支援との補完関係はそれほど強いものではないが、中国語教育という言語教育において、初等段階ではマレーやインド系の生徒を既に受け入れ始め、中等段階では国際的ネットワークの中で華僑移民系の学生をリクルートしている。中華系の民族教育は政府のシラバスの枠中で実施されているが、付加的なアプローチであり、それほど大きなコンフリクトは生じていない。
2.認可を受け政府補助も受けているフェイス・スクールの一つである、バーミンガムのムスリム初等・中等学校は、主として地域内の生徒を受け入れている。設置主体の母国との関わりを持ちながら、イスラムネットワークを基盤とした教科書導入が見られる。カリキュラムの中では付加的というより、併存もしくはイスラム的解釈への読替が見られた。
3.土曜・日曜の補習校として長年維持されてきたロンドンの中華系補習校は、中華商会の建物の中で、郊外からの子どもを受け入れ、中国語の授業を中心に行っている。中華系コミュニティと地域行政との接点を構成し、公立校の中華系子弟に対する補完的な民族教育を実施している。
4.公立学校の敷地を活用しているオーストラリアの中華系補習校は、民族学校として政府補助を受けている。中華系は分散居住であるが、地域の他の民族住民との関わりや中国の大学からの援助も受けている。様々な地域から移住してきた中華系としての集合的記憶の場であり、多民族社会の緩衝装置として機能する可能性が明らかとなった。

報告書

(4件)
  • 2005 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2004 その他

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (1件) 文献書誌 (1件)

  • [雑誌論文] マレーシアにおける中等学校の多様化・個性化政策とその実態2004

    • 著者名/発表者名
      竹熊尚夫
    • 雑誌名

      中等学校の多様化・個性化政策に関する国際比較研究 科研報告書基盤A(代表;望田研吾)

      ページ: 267-295

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2005 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] Four Countries' endeavors to find out new view of academic ability,2004

    • 著者名/発表者名
      Hisao, Takekuma
    • 雑誌名

      Reexamining Academic Ability (Kyushu Univ. Press)

      ページ: 238-242

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2005 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] The Policy and Practices of Secondary School's Diversity and Individualization,2004

    • 著者名/発表者名
      Hisao, Takekuma
    • 雑誌名

      JSPS Grant-in-Aid Research Report(A)(Kengo, Mochida)

      ページ: 267-295

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2005 研究成果報告書概要
  • [図書] いま、学力を考える 九州大学教育学部編 「4か国の取り組みから-「それぞれ」の学力観の模索」2004

    • 著者名/発表者名
      竹熊尚夫
    • 出版者
      九州大学出版会
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2005 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 竹熊尚夫: "マレーシアにおける中等学校の多様化・個性化政策とその実態"中等学校の多様化・個性化政策に関する国際比較研究 最終報告書 基盤研究(A)(1)(代表者:望田研吾). (印刷中). (2004)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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