研究課題/領域番号 |
15530557
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育社会学
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研究機関 | 帝塚山大学 |
研究代表者 |
太田 晴雄 帝塚山大学, 人文科学部, 教授 (10185275)
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研究分担者 |
牛田 千鶴 南山大学, 外国語学部, 助教授 (40319413)
ハタノ リリアン・テルミ 甲南女子大学, 文学部, 助教授 (10340910)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 母語教育 / バイリンガル教育 / 言語的マイノリティ / 多言語社会 / 多文化教育 / 日本語を母語としない子ども / ニューカマー |
研究概要 |
多言語化する社会において学校は重要な教育課題に直面することになる。すなわち、授業言語を母語としない子どもに対して、授業をどの言語によっておこなうのかという課題である。これは教育的イシューであることは言うまでもない。当該生徒の授業言語習得や教科学習、そして教育達成という観点からどの言語を用いるべきなのか、あるいは一言語ではなく当該生徒の母語と学校言語の二言語を用いるべきなのかという教育上の課題をめぐる言語選択ということもできる。つまり、当該生徒に言語学習や教科学習など教育上、もっとも効果的な言語使用をどのように実現するかという教育的な選択を意味している。 しかしながら、授業言語をめぐる選択は教育達成の問題に収斂される教育的イシューにとどまるわけではない。それは、個人のライフチャンスを左右する選択でもあり、また個人が属する言語・エスニック集団の経済的・文化的・社会的利益に関わる政治的選択であることにも注意しなくてはならない。言語が国家やエスニック集団のアイデンティティのシンボルであり、その価値観や文化を反映していることを考えると、授業言語はそれを通して言語集団が自らの文化の保持や活性化をはかるための重要な手段と言うこともできるのである。 本研究では以上のような問題意識に立脚して、以下のような具体的テーマを考察した(詳細については成果報告書を参照されたい)。 「学校教育における授業言語をめぐるポリティクス」「言語的マイノリティに対する言語教育の政治性」「エスニシティと母語教育」「ベトナム系アメリカ人の言語態度の再考察」「中国帰国児童生徒と日本語教室」「外国人生徒の文化理解とアイデンティティ」「高等学校における母語教育」。
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