研究課題/領域番号 |
15530570
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
寺井 正憲 千葉大学, 教育学部, 教授 (50272290)
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研究分担者 |
首藤 久義 千葉大学, 教育学部, 教授 (20113897)
加藤 敏 千葉大学, 教育学部, 教授 (30214373)
伊坂 淳一 千葉大学, 教育学部, 教授 (60184454)
佐藤 宗子 千葉大学, 教育学部, 教授 (40162490)
鈴木 宏子 千葉大学, 教育学部, 助教授 (80272293)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2004年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 古典教育 / 漢文教育 / 教養教育 / 古典教材 / 古典学習指導 / 読書活動 / 表現活動 / 古文教育 / 学習材 |
研究概要 |
1 受験を目的とした古典教育からの脱却を図るためには、これからの時代に求められる古典観、古典教育観を問い直すことが必要になる。本研究では、単に文化として古典の知識を継承するだけでなく、古典教育が理解や表現に関する言語運用の知識や能力を伸張させる契機となるという言語教育の側面からの価値や、古典を固定的で古めかしい価値観でとらえるのではなく、現代を見つめなおす瑞々しい感性や考え方を内在するものとして享受するという文化創造の側面からの価値を、新たに見出すことの重要性が確認された。 2 新教育課程における国語教科書や実践資料を分析する作業を行い、小学校では高学年になると、俳句や短歌、文語詩、狂言などの教材を使い、古典に親しむ学習指導が行われていること、そして、中学校、高等学校では、古典作品に親しませるために読書活動やプレゼンテーションなども含めた表現活動を視野に入れた学習指導が行われていることが分かった。また、現代語で書かれた古典作品を有効に利用することも行われており、視野広く古典への興味や関心を拡大させようとしていることが理解された。 3 新しい教養教育としての古典教育の在り方をテーマにして、教職をめざす学生を対象に授業研究を行った。学生の半ば固定化した古典、古典教育に対するものの見方や考え方を揺さぶり、新しい視点から古典や古典教育に関して再認識し、新しい古典学習指導の構築を促す指導を行った。その結果、古典教育が理解や表現に関する言語運用の知識や能力を伸長させること、また読書活動や表現活動を通して古典を学ぶことが現代に通じる新しいものの見方や考え方を生み出すということを理解させることができ、教養教育としての新しい古典教育の在り方に関する実践的な知見が得られた。
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