研究課題/領域番号 |
15530576
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
荒井 紀子 福井大学, 教育地域科学部, 教授 (90212597)
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研究分担者 |
松岡 英子 信州大学, 教育学部, 教授 (20126709)
得丸 定子 上越教育大学, 助教授 (00293267)
神川 康子 富山大学, 教育学部, 教授 (50143839)
綿引 伴子 金沢大学, 教育学部, 助教授 (90262542)
鈴木 真由子 大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (60241197)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2004年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2003年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 福祉 / 生活環境 / ジェンダー / 家庭科教育 / カリキュラムモデル / キャリア教育 / 環境教育 / いのち教育 |
研究概要 |
平成11年の教育課程審議会答申において、福祉、環境、少子・高齢化、情報など、暮らしをとりまく課題を学校教育で学ぶ必要性が明記された。これらの学習課題は総合的な性格を有しており、各教科で実践するには、教科内容を領域を超えた横断的な視点から再編成し、総合的な学習アプローチをする必要がある。 本研究ではこの点に視点をあて、福祉、環境、保育・家族、ジェンダー、いのちや健康、キャリアなど現代の基本的、永続的な生活課題を視点とした横断的な家庭科カリキュラム構造の理論的枠組みを構築するとともに、横断的な学習内容、方法についてモデル授業の開発とその検証を試みた。研究内容と成果は以下のようである。 1.家庭科の各領域を横断的にまたがる総合的な学習が可能なカリキュラムの構造化にかかわる理論的研究をおこなった。具体的には、全体の理論枠組みを構築し、横断型カリキュラムの発達課題と学習題材にかかわる構造図を作成した。加えて教師の授業開発や授業の振り返りに用いる「学びの構造図」の有効性を検討した(荒井、全員)。また、家庭科カリキュラムにおける授業実践に基づくカリキュラム理論化の再構築を試みた(鈴木、全員) 2.福祉、ジェンダーに関わる生活課題を整理し、横断型カリキュラムの検討とモデル授業の開発を行った(荒井) 3.保育・家族に関わる現代的な課題を整理するとともに、保育・家族を関連させた学習カリキュラムの検討とモデル授業の開発を行った(綿引) 4.「いのちと生活」に関わる小・中学校の横断的カリキュラムを検討するとともに、「いのち教育」について附属中学校教諭と共に2つの授業を開発した。(得丸) 5.エネルギー・環境問題に関する問題点や課題を整理するとともに、小・中学生を対象にしたエネルギー・環境学習のカリキュラムを考案して、授業実践を試みた。(松岡) 6.住生活の課題を整理し、児童・生徒が主体的に取り組むことのできる領域横断的なカリキュラムを検討した。また高等学校で「まちづくり」、小・中学校で「快適なすまい」をテーマに授業実践を行った。(神川) 7.中学校技術・家庭において、キャリア教育の実践を前提とした副読本を作成し、授業における活用の可能性について評価した。また、アメリカ高校向けの教科書の関連箇所を翻訳し、中学校における授業を構想した。(鈴木) 8.米国、北欧を中心とする他国のカリキュラム改革と授業の実際について海外調査を実施し、資料の分析と検討をおこなった。(荒井、綿引)
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