研究課題/領域番号 |
15530580
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 愛知教育大学 |
研究代表者 |
山田 綾 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (50174701)
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研究分担者 |
橋本 尚美 愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (60293734)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2005年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2003年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | アクション・リサーチ / ジェンダー・エクイティ / スウェーデン / 教育課程 / 基礎的価値 / 民主主義 / セクシュアリティ / 欧州共同体(EU) / ジェンダー / 権力関係 / カリキュラム / 教員養成 / EU / 授業実践 / 教育 / 家庭科教育 / 北欧 |
研究概要 |
本研究は、教育におけるジェンダー問題に対する取り組みについて、先進的取り組みをしているスウェーデンを検討し、日本の学校でのアプローチを考案することを目的とした。 スウェーデンでは、1990年代にさらなる平等政策とアクションが展開されており、そのなかで教師が教室空間を分析してアプローチするアクション・リサーチが実施されていた。 ジェンダー問題への取り組みとしては、第1に、1990年代にナショナル・カリキュラムが地方分権化のために改訂され、冒頭に学校で子どもたちに男女平等を含む5つの基礎価値を身につけさせることが明記された。そのため第2に、教師教育に関する制度が2000年に改革され、新カリキュラムの共通に学ばれる基礎的教育領域において、ジェンダーとジェンダー平等について教えることが求められた。また、現職教員のためには各種のプロジェクトともに、学校開発庁がウメオ大学とイエテボリ大学に基礎価値センターを設置して研修を行い、各コミューンに一人研修を受けた人を配置する地域のリーダー養成事業を展開していた。第3に、さらに、性別、性的指向性、障害、民族などにより子どもが学校で差別的処遇を受けないための法が、2006年4月に発効する予定であり、教育におけるジェンダー平等の視点はさらに強化される。第4に、EUの影響で、様々なジェンダー関連のプロジェクトが展開され、取り組まれていた。EUのコミュニティ主導EQUALプログラムのプロジェクトの一つであるUNDER YTANでは、職場として学校で性的指向性による差別をなくす取り組みが試みられていた。 以上の状況下で、ジェンダー・エクイティのためのアクション・リサーチは、教員研修やさまざまなプロジェクトのなかに取り込まれ活用されていた。特に、プレスクールや自然科学の授業に焦点が当てられる傾向にあった。また、ジェンダーとヘテロ・セクシュアリティ規範や民族との関係などが検討されていた。
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