研究課題/領域番号 |
15530581
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
根津 知佳子 三重大学, 教育学部, 助教授 (40335112)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | Williams Syndrome / 表現行為 / 芸術活動(芸術プログラム) / 臨床の知 / 感性 / 解釈 / susceptibility / 教育モデル / suscceptibility / 芸術活動 / 芸術プログラム / ウィリアムズ症候群 |
研究概要 |
Williams Syndrome(以下WSとする)の音楽的能力に関する研究は、医学領域で発展を遂げているものの、実践レベルの方法論は未開拓である。その先進国は、10年の歴史を持つ米国である。平成14〜15年度には、青年期以降を対象とした芸術キャンプ(ベルボア・テラス/マサチューセッツ州)、平成16年度には幼児・児童期を対象としたキャンプ(インディアン・トレイル/ミシガン州)を視察した。前者は、音楽・芸術教育を目的としており、後者は行動療法的な音楽療法を目的としている。それらを先行研究として、平成14〜16年度に3回の芸術プログラムを企画・実施した。 すでに、WSの音楽表現行為の特性については、萌芽研究(平成14年度)『Williams Syndrome患児のための音楽・芸術プログラムの開発(課題番号14658067)』および本研究における前年度の報告で述べた通りである。 今年度の成果として、WSの表現行為の特性に焦点を当てた教材・活動の開発の発展が挙げられる。日本のWSの特性を考慮した以下のようなオリジナルの活動を創出することができた。 a:楽器の開発 b:美術と運動を融合させたプログラム c:音楽と運動を融合させたプログラム d:音楽・美術の個別活動 また、その活動を通して、『転移=逆転移』『傷ついた癒し手』という精神分析におけるユング派の概念を用いた表現行為の解釈が可能であることがわかった。一方で、米国との比較を通して、音楽行動目標に沿った分析についても検討した。その結果、WSの表現行為を「感性情報」「感性行動」「感性表現」の3領域によって感性システム化する可能性を見出した。
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