研究課題/領域番号 |
15530616
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
特別支援教育
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
河内 清彦 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 教授 (50251004)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 健常学生 / 障害学生 / 自己効力感 / 障害学生との交流における抵抗感 / 障害者への関心度 / 友人関係 / ボランティア活動 / 援助行動 / 障害学関連講義 / 講義満足度 / 受講科目数 / キャンパス内交流 / 健常大学生 / 障害者観 / 障害条件 / 個人的要因 |
研究概要 |
この研究は、特別支援教育の普及とともに、障害学生と健常学生との交流の機会の増加が期待されるにも関わらず、障害学生を支援する健常学生の数が非常に少ない現状に鑑み、健常学生による障害学生支援システム構築のための教育プログラム開発の基礎資料を得ることを意図して行われた。まず平成15年度の研究では、障害条件の異なる身体障害学生との交流に対する健常学生の抵抗感の意識構造に及ぼす障害条件と対人場面との影響が相対的に検討された。その結果、尺度上での4対人場面(交友関係場面・自己主張場面・交流での当惑場面・統合教育場面)に関しては、交流対象となる刺激人物の4障害条件(視覚、聴覚、運動、健康)を通して共通の回答パターン(共通性)が見られる反面、個々の対人場面では、各障害条件で特有の回答パターン(特異性)が認められた。 平成16年度の研究では、実際に健常学生が経験した障害者などとの自主的な接触が、3障害条件(視覚、聴覚、運動)の大学生との交流に対する健常学生の抵抗感にどのような影響を及ぼしたかを考察した。その結果、障害者への関心度と障害のある友人の効果は、「交友関係場面」での抵抗感を弱めるのに対し、町中での援助行動は「自己主張場面」での抵抗感を弱める傾向が強かった。一方、ボランティア活動では過去の経験に負の成果が認められた。また、「交友関係場面」では刺激人物の障害条件と友人の障害種別との間に,対応関係が示唆された。 平成17年度の研究では障害学関連講義が障害学生と交流することに対する健常学生の抵抗感にどのような効果を及ぼすかを検討した。その結果、「交友関係場面」では一部の障害条件でしか講義効果は見られなかったが、「自己主張場面」では講義効果は3障害条件でみられた。また、当該講義満足の効果は聴覚障害でしか見られなかったが、他の障害学関連講義受講の効果は、3障害条件で認められた。
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