研究課題/領域番号 |
15530623
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
特別支援教育
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
姉崎 弘 三重大学, 教育学部, 助教授 (30314107)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2005年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | スヌーズレン / 重度・重複障害児 / 教育的効果 / レジャー / セラピー / リラクゼーション / 特別支援教室(仮称) / 重度障害幼児 / 療育 / パルスオキシメーター / 有効性 / 療育センター / リラクセーション / 福祉実践 / 感覚刺激 / 母子療育 |
研究概要 |
英国の特殊学校及び福祉施設等でのスヌーズレンの取り組みに関する調査から、スヌーズレンの効果として、リラクゼーション効果やコミュニケーション活動における相互交渉の促進があげられた。また、スヌーズレンには、レジャーの他に、教育やセラピーとしての側面があると考えられた。日本スヌーズレン協会は、スヌーズレンを教育やセラピーではないと規定しているが、スヌーズレンの概念は、レジャーと教育とセラピーの概念を広く統合した概念として捉えられた。 さらに重度・重複障害児に対するスヌーズレンの効果等に関する一連の継続研究から、重度・重複障害児に対するスヌーズレンの教育的効果として、(1)リラクゼーションを促す、(2)興味や活動を引き出す、(3)コミュニケーション能力を高める、の3つが考察された。特に、重度・重複障害児の事例児2名に対して、動脈血酸素飽和度と心拍数を指標として、普段の活動場面(朝の会)とスヌーズレン場面の両場面について比較した結果、スヌーズレン場面は普段の活動場面(朝の会)に比べて、心拍数の変動幅が有意に減少し、リラクゼーションを促すことが科学的に示唆された。このリラクゼーション効果は、教育的効果としても捉えられた。今後、事例数を増やしてさらに科学的・実証的な研究が求められる。 上述したように、スヌーズレンの教育的効果が明らかになったことから、今後、特別支援学校現場や小・中学校の特別支援教育現場において、スヌーズレンが教育活動の一環として活用され、発達障害児等の発達を促す一手法として活用されることが期待される。
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