研究課題/領域番号 |
15540225
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
天文学
|
研究機関 | 岩手大学 |
研究代表者 |
山内 茂雄 岩手大学, 人文社会科学部, 助教授 (60260410)
|
研究期間 (年度) |
2003 – 2005
|
研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
|
配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
|
キーワード | X線 / X線スペクトル / 銀河面サーベイ観測 / 超新星残骸 / 銀河面X線放射 / 高温プラズマガス |
研究概要 |
銀河円盤、銀河バルジ領域に存在する拡がったX線放射について、「ぎんが」衛星による銀河面領域のスキャン、およびポインティング観測のデータの解析を行った。X線スペクトルは、いずれの領域もよく似ており、領域による大きな違いは見られないことを確認した。また、数千万Kの温度の光学的に薄い高温プラズマガス中に存在する24階電離した鉄イオンの出す輝線スペクトルの強度の空間分布を調べ、高温プラズマガスが銀河系の構造に沿って広く分布していることを確認した。非熱的放射が卓越する10keV以上のエネルギーバンドのX線強度についても同様の解析を行い、このバンドの強度も熱的放射成分と同様の空間分布を示すことがわかった。このことは非熱的放射成分も銀河系全体にわたって広く存在していることを示唆する。 「あすか」銀河面サーベイ観測において初めてX線を検出した超新星残骸について解析を行った。G344.7-0.1のX線スペクトルには900万K程度のプラズマガスからの熱的放射成分に加えて、電離の進んでいない鉄からの強い輝線が存在することを明らかにした。 「あすか」銀河面サーベイ観測で発見した拡がった構造を持つ未同定天体の性質を調べ、これらが非熱的放射成分をもつ超新星残骸である可能性が高いことを示した。 「ぎんが」衛星による銀河中心付近のスキャン観測で発見されたトランジェント天体について、解析を行った。スキャンデータより天体の位置を決定した。X線スペクトルはコンプトン散乱された黒体放射モデル、または2温度の黒体放射モデルでよく表され、スペクトルに大きな変動が見られないこと、などがわかった。
|