研究課題/領域番号 |
15540302
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 独立行政法人理化学研究所 |
研究代表者 |
上野 秀樹 独立行政法人理化学研究所, 旭応用原子核物理研究室, 研究員 (50281118)
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研究分担者 |
小林 義男 独立行政法人理化学研究所, 旭応用原子核物理研究室, 先任研究員 (30221245)
村田 次郎 立教大学, 理学部, 講師 (50360649)
旭 耕一郎 国立大学法人東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (80114354)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
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キーワード | トランジェントフィールド / ガドリニウム / γ線核分光 / クーロン励起 / 核整列 / 加速器実験 |
研究概要 |
世界で建設の進む第二世代のRIビーム発生装置を使用し、不安定核の短寿命励起状態の核磁気モーメント測定を行う計画が各研究所で進められている。これらの計画では、ボーア速度を越えるビーム速度でのトランジェントフィールドの強さが充分大きいかどうかが成功の鍵を握る。当該研究の期間内に、まず22Neビームを用いた実験データの詳細な解析を進め、1s軌道電子の速度に匹敵するビーム速度でもトランジェントフィールドの大きさが従来考えられて来た程には減衰せず大きい可能性がある事をつきとめた。残念ながらこのデータは誤差が大きく、トランジェントフィールドの性質を定量的に議論するには精度が不足していた。その後、測定精度を向上する為に装置に改良を加え、一核子当り7.5MeVのエネルギーに加速された24Mgビームと金及びガドリニウム薄膜から構成される二層標的を使用した実験を行った。本年度はこの実験のデータ解析をまとめる事が出来た。得られたトランジェントフィールドの有効磁場強度は精度が17%であり、これは22Neの実験で得られた33%と比べて約二倍に向上した。また、ドイツのグループで得られている精度(約30%)と比べても格段に良い。精度の向上により得られた結果を理論的予測と比較する事が出来る。低速度領域で確立しているトランジェントフィールドの強度関数を外挿した場合と比べるとほぼ半分の値となる事が判明した。これは当初、この速度領域ではトランジェントフィールドの大きさはほぼゼロになると考えられていた事を考慮すると、かなり大きい値であると言える。詳細な検討には、更にこの領域での速度依存性のデータが必要であるが、当研究により早い速度領域でもトランジェントフィールドの大きさは磁気モーメント測定を行うには充分強い事が判明した。
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