研究課題/領域番号 |
15540365
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
数理物理・物性基礎
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研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
宮嵜 武 電気通信大学, 大学院・電気通信学研究科, 教授 (50142097)
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研究分担者 |
花崎 秀史 京都大学, 光学系研究科, 助教授 (60189579)
高橋 直也 電気通信大学, 大学院・電気通信学研究科, 助手 (40313423)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2003年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 回転成層乱流 / 秩序渦構造 / 楕円体渦モデル / 波動運動 / エネルギー交換 / 物質輸送 / ラグランジカオス / 準正準形式 / 回転成層流体 / 乱流 / 渦運動 / 地衡風近似 / 楕円体渦 / 合体現象 / 準数値計算(CASL) |
研究概要 |
1.CASL法に基づく直接数値計算によって構築された楕円体渦間の相互作用データベースから、準地衡風楕円体モーメント近似モデルが太い渦の挙動を精度よく捉らえることを確認した。また、同じデータベースから渦構造の不安定化や合体現象などの後に新たに出現する渦構造の特徴を規定するリセット法則を抽出した。 2.準地衡風楕円体モーメント近似モデルには、細長い異符合渦間(渦対)の相互作用を計算する場合に偽の特異性を示す欠陥があった。その原因は近接する渦間の相互作用エネルギーを計算する積分を近似的に評価する際に、2次モーメントまでの近似では精度が著しく悪化することにあるが判明した。それを改良するために、相互作用エネルギー積分を離散点近似(ガウス積分)で評価する改良モデルを開発した。その際、余分なカシミール変数を排除して、幾何学的な意味の明確な変数のみを用いる準正準形式を提案した。前述のデータベースとの比較で、改良された楕円体渦モデルが細長い渦間の相互作用をも精度高く捉えることが検証された。 3.改良楕円体渦モデルに不安定化や合体などの散逸現象モデルを加味して、擬似乱流計算を実行することが可能となった。 4.回転成層乱流の直接数値計算結果と線形RDT理論を比較し、線形近似で渦運動と波動運動を分離して、それぞれの特徴を解明した。 5.秩序渦構造近傍におけるスカラー輸送現象をメルニコフの方法を用いて理論的に調べ、ラグランジカオスの存在を示した。弱い水平ストレインや鉛直シアー場でもスカラー量の輸送・混合が起こる可能性を示した。
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