研究課題/領域番号 |
15550044
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
有機化学
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
藤原 尚 近畿大学, 理工学部, 教授 (30190101)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2004年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2003年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | 金属ナノクラスター / 界面制御 / 自己集合 / イオン性液体 / 不斉反応 / 金属錯体 / クラスター膜 / 表面修飾 / 界面電子移動 / 電解重合 / 光学活性 / ナノ界面 |
研究概要 |
(1)新規BINAP修飾パラジウムナノクラスター(1.9nm)は緩和な反応条件下、オレフィンの不斉ヒドロシリル化反応における優れたキラルナノ触媒として働く。BINAP修飾パラジウムナノクラスターとBINAP-パラジウム錯体との顕著な反応性の違いを見いだした。すなわち、単核のホスフィンパラジウム錯体では進行しない不斉反応がBINAP修飾パラジウムナノクラスターでは触媒反応が起こるといった画期的な結果を得た。(2)イミダゾリウムカチオンとスルホネートアニオンからなるイオン性液体修飾金ナノクラスター(zwitter-Au)を初めて合成した。zwitter-Auは高濃度の電解質水溶液、イオン性液体、およびタンパク質中でも非常に安定である。一般に、金属ナノクラスターは電解質水溶液中では凝集する。すなわち、イオン性液体構造を有するzwitter-Auは、電解質を含む反応においても安定であり、バイオ分析関係および水系の有機化学反応触媒として使用できる。(3)ターピリジン修飾金ナノクラスター(Tpy-Au,2.0nm)は、ターピリジルオクタンチオール存在下、塩化金酸と水素化ホウ素ナトリウムとの還元反応により合成した。ルテニウム・ターピリジル修飾金ナノクラスター(Ru-Tpy-Au,5.5nm)のUV-visスペクトルは、483nmに特徴的なMLCT吸収を、510nmにプラズモン吸収を示した。Ru-Tpy-Auの電気化学的性質はサイクリックボルタンメトリーにより調べた。電解重合部位を有するピロール修飾Ru-Tpy-Auの多重電極酸化を行ったところルテニウム-金ナノコンポジットクラスター膜修飾電極を得ることに成功した。
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