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温度応答性高分子抽出法の新展開-微量金属の抽出平衡の解明と高濃縮分析法の開発-

研究課題

研究課題/領域番号 15550061
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 分析化学
研究機関岩手大学

研究代表者

菊地 洋一  岩手大学, 教育学部, 助教授 (50241493)

研究分担者 今井 昭二  徳島大学, 総合科学部, 教授 (50232591)
研究期間 (年度) 2003 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2005年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2004年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2003年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
キーワード温度応答性高分子 / PVME / 抽出 / 高濃縮 / 第四級アンモニウム / 銅 / 海水 / キレート抽出 / 第四級アンモニウム塩 / カドミウム / イオン対抽出
研究概要

温度応答性高分子を用いた抽出法は,環境への負荷が小さいこと、高濃縮が可能であることなどの利点を有しており,今後さらに発展が期待される手法である.本研究は,微量金属イオンを目的物質として,温度応答性高分子の一種であるポリビニルメチルエーテル(PVME)を用いた抽出法について,次の2点を目的として研究を進めた.(1)抽出平衡の解明,(2)本抽出法の潜在的な高濃縮の可能性を十分に引き出す操作法としての微量金属イオンの高選択・高濃縮法の開発である.その結果,以下のような成果が得られた.
目的(1)について;PVME抽出法でも有機溶媒抽出法と同様に平衡解析が可能であった.代表的なキレート抽出系として金属-オキシン抽出系を,イオン対抽出系では第4級アンモニウム塩抽出系を取り上げそれぞれの平衡解析を行い,抽出化学種,抽出定数を明らかにした.PVME抽出に特徴的な点も明らかになり,今後,その特徴を生かした新たな抽出法の展開がさらに期待できる.
目的(2)について;本抽出法の潜在的な高濃縮の可能性を十分に引き出す操作法として,ビーカー・スターラー法を確立した.高濃縮分析法のモデルケースとして,ネオクプロインを用いた微量銅の抽出反応系を採用し,最適抽出条件・測定条件を決定した.この方法は簡単な操作で高選択・高濃縮が可能であり,再現性も良好であった.海水標準試料および実試料に適応し,pptレベルの微量鋼の分析において良好な結果を得た.この手法は,それぞれ適した反応系を選ぶことにより,種々の目的物質の高濃縮分析法へ応用可能である.さらに今後の展開が期待される.

報告書

(4件)
  • 2005 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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