研究課題/領域番号 |
15550080
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
分析化学
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
塚越 一彦 同志社大学, 工学部, 教授 (60227361)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2003年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | キャピラリー電気泳動 / 化学発光 / 分離・検出 / 高感度 / キャピラリー電気泳道 / 高感度検出 / 環境 |
研究概要 |
毒性や発ガン性が指摘されている環境ホルモンの自然界および生態系への影響が広く懸念されている。これらに関する情報を正確に得るために、環境ホルモンの迅速、簡便、かつ高感度な分析法の開発が期待されている。一方、キャピラリー電気泳動-化学発光検出法は、高い分離能と優れた検出感度を有する新しい分離・検出法として注目されている。本研究のひとつでは、環境ホルモン(フェノール類)をキャピラリー電気泳動-化学発光検出法を用いて分離・検出することを試みた。 さらに高性能な「キャピラリー電気泳動-化学発光検出」装置を用いた複数試料の同時分析法を開発した。汎用されている吸光および蛍光検出がオン-キャピラリー検出であるのに対して、化学発光検出は、エンド-キャピラリー(ポストカラム反応)検出で行なわれる。すなわち、キャピラリー先端という特殊なマイクロ空間にて反応/検出を行っている。我々は、このマイクロ空間での反応/検出を利用して、ここに複数のキャピラリーを挿入し複数の試料を同時に分析することを提案し、実行した。化学発光のエンド-キャピラリー(ポストカラム反応)検出において、はじめて可能となる分析手法かと思われる。この方法によって、基準値以下の銅(II)濃度を含む水道水を、参照銅(II)試料と共に一度に分析することによって、水道水中の銅(II)濃度をより簡便、迅速、かつ正確に分析できる可能性を示した。 近年、μ-TAS(micro total analysis system)と称される超小型分析装置の実現を目指す研究が注目されている。過シュウ酸エステル化学発光検出を用いたマイクロチップ電気泳動法を用いて、生体成分の分離・検出を検討した。蛍光標識アミノ酸およびタンパク質の検出が、数分以内で可能であることが示された。
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