研究課題/領域番号 |
15550094
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
合成化学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
尾野村 治 長崎大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教授 (60304961)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2004年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2003年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | イミニウムイオン / 不斉アルキル化 / 銅 / ビスオキサゾリン / 動的錯体 / 光学活性 / ピペリジン / 位置選択的 |
研究概要 |
N-保護ピペリジンの電極酸化により得られるα-メトキシ体(1)およひそのβ,γ-不飽和体(2)から発生するイミニウムイオンへの、高エナンチオ選択的な触媒的不斉アルキル化に成功した。 1.4-メトキシベンゾイル基で窒素原子を保護した2を、室温で触媒量の銅(II)トリフラートおよびキラルビスオキサゾリン配位子存在下にマロン酸マロン酸ジメチルと反応させると、α位に中程度のエナンチオ選択性(50%ee)で炭素間結合形成できることを見出した。 2.1.の反応の求核剤としてマロン酸ジフェニル類を用いると、α位に高いエナンチオ選択性(最高95%ee)で炭素間結合形成できることを見出した。 3.アセト酢酸メチルを求核剤に用いると、1に対しては0℃で、2に対しては-20℃でも反応が進行し、α位へ炭素間結合形成した化合物がそれぞれ65%ee、80%eeで得られた。 4.β位がエチル基で置換された2を基質とし、室温でアセト酢酸メチルと反応させると、γ位に中程度のエナンチオ選択性(45%ee)で炭素間結合形成した生成物が得られた。この場合には、N-保護基としてMOC基が適していた。 5.1〜4の生成物は生理活性化合物の重要中間体である光学活性2-ピペリジル酢酸やシンコロイポン酸メチルエステルに誘導できた。
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