研究課題/領域番号 |
15550149
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生体関連化学
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研究機関 | 九州工業大学 |
研究代表者 |
新井 徹 九州工業大学, 工学部, 助教授 (50222716)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2004年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2003年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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キーワード | ポルフィリン / ポリペプチド / 自己集合 / ベータシート構造 / 酸化反応 / ヘム酵素 / 触媒反応 / CDスペクトル |
研究概要 |
1、ポルフィリンを結合した鎖状ペプチドの自己集合:ペンタペプチドとポルフィリンを結合させた分子の集合体で、二種類のポルフィリン-ポルフィリン相互作用を検出した。ヘプタペプチドにポルフィリンを反応させた分子では、隣り合うペプチドに結合したポルフィリン間の相互作用が弱まった。自己集合する系ではNMRにおいてポルフィリンのシグナルが消失する。緩和時間(T_2)測定からポルフィリン部分の運動性が低下したことを明らかにした。 2、βシートペプチド上で向かい合うポルフィリン錯体間の相互作用:天然のβシートペプチドをポルフィリン錯体集合体のテンプレートとした。NMRから、二つのポルフィリンはedge to edge配置であることを示した。二つのポルフィリンの配向性は溶媒の影響を受け、π^*パラメーターに相関がある。亜鉛錯体はフリーベースポルフィリンより会合しやすい。亜鉛、コバルト(III)錯体に4、4'-ジピリジルを添加すると、edge to edge配向のポルフィリンがface to face配向に変わった。 3、βαβα-構造ポリペプチド-鉄ポルフィリンのペルオキシダーゼ活性:(β-ストランド/α-ヘリックス)_2という49残基ポリペプチドに鉄錯体を結合させた。鉄の上下からHisを配位させた。これのペルオキシダーゼ活性(過酸化物による基質の二電子酸化)は、Hisの位置により影響を受ける。鉄錯体がペプチド内部に埋もれていること、β-ストランドの自己集合により多核錯体が生成したこと、α-ヘリックスの歪みが隣接するβ-ストランドに影響したこと、が示唆された。
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