研究課題/領域番号 |
15550184
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
高分子・繊維材料
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研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
箕田 雅彦 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 助教授 (30229786)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2004年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2003年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | シーケンシャルマクロモノマー / 両親媒性ブロック共重合体構造 / リビングカチオン重合 / ビニルエーテル / 分散重合 / エマルション重合 / 単分散ポリマー微粒子 / 微粒子表面の官能基 / スチレン末端型マクロモノマー / 表面官能基 / グルコース含有ビニルエーテル / 分散共重合 / 表面グルコース残基 / Con Aとの特異的相互作用 |
研究概要 |
平成15年度は、両親媒性ブロック共重合体構造からなるマクロモノマーを用いて、糖被覆ポリマー微粒子を合成するとともに、微粒子の構造特性、機能特性の解析を行った。アルキルビニルエーテル(VE)およびイソプロピリデングルコース(Glc)含有VEのリビングカチオン重合によるブロック共重合と続く脱保護反応により、メタクリレート(MA)末端基を有し、分子量や組成比が制御された、Glc含有両親媒性マクロモノマー1を合成した。エタノール/水混合溶媒中での1とスチレン(St)との分散重合により、単分散球状ポリマー微粒子(Dw/Dn<1.05,Dn〜400nm)を作製できた。さらに、単分散微粒子を効率良く得るための重合条件の最適化を行った。ポリマー微粒子は良好な再分散性を示し、1の添加量と粒径および表面Glc密度の間には相関が見られた。また、レクチンタンパク質ConAを特異的に認識して、Glc含有ポリマー微粒子の分散液が凝集を引き起こすことを確認した。 平成16年度は、ポリVEマクロモノマーを用いる温度応答性の機能性ポリマー微粒子の作製、ならびにSt末端型マクロモノマーの合成と微粒子作製を検討した。メトキシエトキシエチルビニルエーテル(MEEVE)を用いて構造の明確なMA末端型マクロモノマーを得た。両親媒性の当該マクロモノマーの水溶性は温度応答性を示し、Stと分散共重合、あるいはエマルション重合を行うことで、共にサブミクロンサイズの単分散球状ポリマー微粒子を与えた。生成微粒子の分散液は約80℃で微粒子が凝集沈降し、明確な温度応答性を呈した。St末端型ポリVEマクロモノマーの合成は、VE類のリビングカチオン重合により生成したリビングポリマーを酸性条件下、H_2Oでクエンチすることでアルデヒド末端とし、次いで4-ビニルベンジルアミンと還元アミノ化反応させて合成した。本マクロモノマーとStとの分散共重合により、平滑な表面からなる単分散球状ポリマー微粒子を得た。
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