研究課題/領域番号 |
15560043
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用物理学一般
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
西 隆昭 鹿児島大学, 水産学部, 講師 (30237656)
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研究分担者 |
川村 軍蔵 鹿児島大学, 水産学部, 教授 (30041718)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2003年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 磁気感覚 / 定位 / 回遊 / ウナギ / メバル / ムツゴロウ / 方位知覚 / シラスウナギ / ティラピア |
研究概要 |
動物の磁気感覚は定位と回遊・渡りとの関連で興味をもたれていて、多くの移動性動物で生体磁石(マグネタイト)の存在が確認されている。しかし、地磁気情報を手掛りにした定位の研究では生体磁石をもつ動物でも必ずしも成功していない。本研究は非回遊性魚の磁気感覚の有無と地磁気情報に依る定位能力を確認することを目的としたもので、以下の成果を得た。 1)磁気感覚の確認に心電図条件付け法を用いた。この実験方法は非常に感度がよく、磁気感覚の確認に有効であることが確認された。 2)この手法でムツゴロウ、ティラピア、ウナギ、メバルの磁気感覚とその感度を確認した。これらの内ウナギ以外は非回遊性魚で、メバルの磁気感覚とhomingについて論文投稿中(日水誌)。ムツゴロウについては口頭発表済み。(H17 日本水産学会) 3)ウナギは海ウナギ、川ウナギ、養殖ウナギで磁気感覚を確認できたことより、生活史と無関係に磁気感覚をもつことが明らかになった。(H16,J.Exp.Biol.) 4)魚の回遊研究に用いられる無嗅覚化処理の方法である鼻腔へのワセリン注入はウナギの磁気感覚を破壊することを明らかにした。(H17,Fish.Sci.) 5)ウナギはシラスの成長段階で既に磁気感覚をも、水槽内で北北東への方向選択的逃避行動を示した。この逃避方向は人工磁気の付加で変化したことより、シラスの定位は地磁気情報を手掛りにしていることを示す。(J.Fish Biol.印刷中) 6)黄ウナギの成長段階でもシラスと同様な結果を得た。(口頭発表、H17 日本水産学会)
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