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肺と肋骨の相対速度に着目したシートベルト張力制御装置の開発

研究課題

研究課題/領域番号 15560209
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 機械力学・制御
研究機関神奈川工科大学

研究代表者

川島 豪  神奈川工科大学, 工学部, 教授 (70186089)

研究期間 (年度) 2003 – 2005
研究課題ステータス 完了 (2005年度)
配分額 *注記
3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2003年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード安全工学 / 自動車 / シートベルト / アクティブ制御 / 非線形制御 / 衝撃制御 / 胸部変形 / 変形制御 / 胸部
研究概要

車両の衝突事故において、乗員の肺と肋骨、もしくは、脳と頭蓋骨の相対量を安全な値に制限できれば後遺症の発生が抑えられる。これらを実現するには、シートベルトの張力やヘルメットの剛性を瞬時にコントロールできる衝撃制御システムが必要である。そこで、まず衝撃力そのものを発生させるアクチュエータを必要としないことから実現が容易なセミアクティブ衝撃制御を提案した。次に、スライディングモード制御理論を適用して制御システムを構築し、斜めに配置された12本のローラーが回転しながら滑ることで静摩擦から動摩擦への移行が滑らかで高速な応答が期待できる摩擦装置を用いて張力制御装置を開発した。そして、ばねで結合された2つのブロックを斜め上方からリニアガイドに沿って落下させて固定されたプラスチック製ケースに衝突させ、ブロックに掛けられた釣り糸の張力を変化させることでブロック間の相対変位を制御する実験装置を製作、制御実験を実施し、セミアクティブ衝撃制御システムの有効性を確認した。
この結果をもとにアクティブシートベルトシステムを構築し、一般的な成人、代表的な乗用車のパラメータを用いて数値シミュレーションを実施した。その結果、衝突時に肺と肋骨の相対変位を許容値まで自然に、すなわち、ステップ応答の変位と速度に合わせて増加させ、許容値に保つことで、乗員の車内移動を抑えながら肺と肋骨の相対量を安全な値に保てることを示し、アクティブシートベルトの有効性を明らかにした。
さらに、リニアモータを利用した約1/10スケールのアクティブシートベルト模型を製作、約1msの制御サンプリング周期に追随でき、最小張力がほぼ零まで下げられる張力制御用アクチュエータを製作し、制御実験を実施した。その結果、胸部模型の相対変位が滑らかに目標値に追随して大きくなりほぼ目標値の20%以内に保てることを確認、アクティブシートベルトの実現可能性を示した。

報告書

(4件)
  • 2005 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2004 実績報告書
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] セミアクティブ衝撃制御に関する研究(必要最小限度の衝撃力の伝達)2005

    • 著者名/発表者名
      川島豪
    • 雑誌名

      日本機械学会論文集 C編 71巻・705号

      ページ: 1521-1528

    • NAID

      110006264695

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2005 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] Research on Semi-Active Shock Control (Transmission of Necessity Minimum Impulsive Force)2005

    • 著者名/発表者名
      Takeshi KAWASHIMA
    • 雑誌名

      Transactions of the Japan Society of Mechanical Engineers Vol.71,No.705,Ser. C

      ページ: 1521-1528

    • NAID

      110006264695

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2005 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] セミアクティブ衝撃制御に関する研究(必要最小限度の衝撃力の伝達)2005

    • 著者名/発表者名
      川島 豪
    • 雑誌名

      日本機械学会論文集 C編 71巻・705号

      ページ: 1521-1528

    • NAID

      110006264695

    • 関連する報告書
      2005 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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