研究課題/領域番号 |
15560316
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
通信・ネットワーク工学
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
羽渕 裕真 茨城大学, 工学部, 助教授 (90241744)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2005年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | ブロードキャストシステム / Push型パケット補間プロトコル / Pull型パケット補間プロトコル / 高度交通システム / コードシフトキーイング / マルチコードセンス / 無線ネットワーク / アロハプロトコル / 無線パケット通信 / Push型補間プロトコル / Pull型補間プロトコル / ブロッキング確率 / パケット送信回数 / 補間完了時間 / 自律型アクセス制御法 / トラヒック制御法 / 可視光配信システム / ALOHA / スペクトル拡散通信 / マルチコードセンス方式 / ALOHA方式 / 再送法 |
研究概要 |
本研究は高度交通システムの通信品質改善をロスパケット補間法(誤り制御)と変調法の両面から行った。 ロスパケット補間法としては、マルチコードセンススペクトル拡散通信方式を用いるPush型パケット補間プロトコルとPull型パケット補間プロトコルを考案した。本方式は、再送要求パケットの輻輳と基地局での通信量過多を防ぐために検出ミスしたパケットを基地局ではなく近隣ユーザから収集することにより補間する方式であり、近隣ユーザの自発的送信に頼るものである。ブロッキング確率、平均補間完了時間、平均送信回数の理論式を導出した。ブロッキング確率では、ユーザ数が少ない場合はPush型パケット補間プロトコルがPull型パケット補間プロトコルよりも良好な特性を示した。しかし、Pull型パケット補間プロトコルは失敗ユーザを把握できるため全てのユーザが補間完了可能であり、無駄パケットを少なく抑え、平均パケット送信回数がPush型パケット補間プロトコルよりも少ないことを明らかにした。 メディア制御プロトコルとして、コードシフトキーイング型スペクトル拡散通信(CSK/SS)とALOHA方式を融合したCSK/SS ALOHA方式に着目し、そのスループット理論式を導出した。その結果、直交系列を用いるCSK/SS ALOHAは従来方式よりも高いスループットを達成できることを明らかにした。さらに、拡散符号系列数増大法として、直交系列とM系列を乗算する"二重拡散符号系列"と直交系列を連接接続する"非直交系列"を考案した。二重拡散符号系列および非直交系列を用いたCSK/SS ALOHA方式は直交系列を用いるCSK/SS ALOHA方式のスループットを改善できる。非直交系列を用いるCSK/SS ALOHA方式にトラフィック制御プロトコルを適用することで、スループットを33.6%向上できることを明らかにした。
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