研究課題/領域番号 |
15560330
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
通信・ネットワーク工学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
大沢 寿 愛媛大学, 工学部, 教授 (50029336)
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研究分担者 |
岡本 好弘 愛媛大学, 工学部, 助教授 (20224082)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | 垂直磁気記録 / 3値記録方式 / マイクロトラックモデル / PRML-AR方式 / 擬似3値記録 / PRML方式 |
研究概要 |
従来、ハードディスク装置のための記録方式としては2値記録のみが検討されてきたが、本研究では、600Gb/inch^2を超えるような超高密度記録のための記録方式として多値垂直磁気記録方式を開発し、そのための新たな信号処理方式を開発することを目的として検討を行った。まず、磁化転移位置の間にも磁気クラスタを配置することにより個々のクラスタ同士のダウントラックとクロストラックの両方向の相関長も考慮に入れたマイクロトラックモデルを構成した。次いで、2トラックを用いる3値垂直磁気記録を提案し、その信号処理方式として垂直磁気記録再生チャネル特性がPR1(パーシャルレスポンスクラス1)特性となるように等化を行った場合のチャネル出力をAR(自己回帰)チャネルモデルにより推定してメトリック計算に利用するビタビ復号法(PR1ML-AR方式)の誤り率特性を上記のマイクロトラックモデルを用いる計算機シミュレーションにより求め、従来の2値記録の場合と比較検討した。その際、600Gb/inch^2を越える超高密度記録を想定して、トラック幅を50nm(2トラックで100nm)、マイクロトラック数を25、平均クラスタサイズを6.5nmとした。また、クラスタサイズの分布は一様分布に従うものとし、クラスタサイズの標準偏差を平均クラスタサイズの0.3倍とした。 その結果、ビット誤り率が10^<-4>において、2値記録では552Gb/inch^2の面記録密度であるのに対して3値記録では679Gb/inch^2の面記録密度が達成できた。これは、約127Gb/in^2の面記録密度の改善に相当し、従来の2値記録に比べて3値記録により大幅な面記録密度の改善が得られた。
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