研究課題/領域番号 |
15560336
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
通信・ネットワーク工学
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研究機関 | 武蔵工業大学 |
研究代表者 |
山本 尚生 武蔵工業大学, 工学部, 教授 (60350229)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 通信品質 / QoS / VoIP / ルーティング / 呼受付け制御 / セルラー網 / ハンドオーバー / ユーザ満足度 / ルーテイング |
研究概要 |
IP系ネットワークでも、遅延品質要求の厳しい双方向音声系サービスの実用性が高まってきている。しかし、ベストエフォートを標榜してきたIPネットワークにおいては、この種のエンドエンド系サービスに関する通信行動やその結果生じるトラヒックの制御に関する研究は未だ初期の段階にある。この状況を踏まえ、エンドエンド系の双方向通信サービスとセルラー網によるモバイル通信サービスを対象として、次の2項を目標とした。 (1)ユーザ満足度を考慮したサービス提案とユーザ行動に基づくトラヒックモデルを用いた評価。 (2)通信品質が劣化することなく受付けたサービスの完了(品質満足完了)を可能とするトラヒック輻輳制御法およびサービス運用法。 研究課題としては次の2課題を推進した。 1.ユーザ満足度の的確な向上をねらいとしたハイブリッド型回線留保数制御による申告型優先チャネルアサイン方式 セルラー通信サービスにおけるユーザ満足度を的確に向上させるために、ユーザ申告に基づいて網資源を重点的に割り付ける方式を提案した。TDMA方式用とCDMA方式用の2方式を考案し、具体的なユーザモビリティを想定したトラヒックモデルのもとでその効果を確認した。 2.VoIPネットワークにおける呼レベルでのQoS向上技術と方式 キャリヤ規模のVoIP網を想定して、先ず、呼接続の公平性に関する新しいポリシーと品質満足完了の考え方を示し、発生呼量指向の公平性(Call originate Rate Oriented Fairness)を規律とした制御法を提案し、基本性能を確認した。次いで、回線資源の効率的な運用システムについて論じ、従来の回線留保法に相当する新たな優先接続法として、品質資源留保法を提案し、資源共用型のIP網においても、迂回ルーティング網のスループットを維持・安定化する効果の得られることを示した。
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