研究課題/領域番号 |
15560339
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
通信・ネットワーク工学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
亀山 渉 早稲田大学, 大学院・国際情報通信研究科, 教授 (90318858)
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研究分担者 |
関 亜紀子 早稲田大学, 国際情報通信研究センター, 助手 (60386670)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | セキュリティ / コンテンツ流通 / ディジタル権利処理 / 開放性 / DRMシステム |
研究概要 |
3年間の研究成果は以下の5点に集約できる。 1.端末に記録されるログ情報の正当性保証により信頼性のある情報交換ができることから、各種の権利情報を譲渡あるいは合併できる方式を提案した。 2.権利者によって発行された権利情報を柔軟に流通させ、更にその情報に対して再編や再加工等の処理を流通経路上で分散して行える方式を提案し、方式の有効性を示した。 3.権利処理のスケーラブルアーキテクチャとして、コンテンツ視聴に関する権利とそれに伴う実示の視聴制御を矛盾なく記述する方式を提案した。提案方式によって、コンテンツの部分々々に対して視聴者に許される行為をきめ細かく記述できると共に、コンテンツ間の視聴権利関係も記述することができる。更に、視聴者の嗜好に対応するターゲティングとコンテンツ代替という新しい機能も実現でき、その機能をプロトタイプによって実証した。 4.コンテンツと権利の効率的な送受信に必要となる各種の権利処理エンティティ機能と、エンティティ間の関係を明らかにした。即ち、利用許諾制御機能、権利継承制御機能、権利許諾管理履歴、機能の3つが必要であり、これらの機能がエンティティ内で利用できることを前提とすれば、コンテンツの1次流通だけでなく、2次流通も円滑に行えることを示した。 5.コンテンツ消費者もコンテンツ生産者となれる近未来の環境を「コンテンツ循環」と名付け、そこで発生するコンテンツ2次流通と権利処理の問題を検討して整理した。そして、矛盾なく派生権利情報を生成する手法、及びその記述言語を提案した。派生権利生成においては、2次流通時の利用を踏まえた元の権利の尊重と遵守、及び、元の権利と新たに発生する権利の無矛盾を保証する必要があり、これを自動的に処理する機能を提案言語は持っている。 今後の課題としては、5の検証システムの構築による提案方式の検証と評価が残されている。
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