研究課題/領域番号 |
15560343
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
通信・ネットワーク工学
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研究機関 | 九州産業大学 |
研究代表者 |
宮崎 明雄 九州産業大学, 情報科学部, 教授 (70192763)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 電子透かし / ディジタルウォーターマーク / 情報セキュリティ / 画像 / 映像 / 電子透かしの評価 / コンボリューション / デコンボリューション / ブラインドデコンボリューション |
研究概要 |
本研究では、現状の電子透かしシステムがロバスト性(耐性)をもたない画像処理や攻撃、及び今後の新たな画像処理や攻撃に対しては、電子透かし検出部を適応的に補正することで透かし情報の検出精度を上げるという立場で、ロバストな電子透かしシステムの設計について検討した。本研究で得られた研究成果は以下の通り。 1.ウェーブレット変換を用いた電子透かし埋め込み/検出システムの解析を行い、透かし入り画像の品質と画像処理に対する電子透かしの耐性の観点から、電子透かしで用いられるウェーブレットフィルタバンクの評価を行った。また、直交ウェーブレットと非直交ウェーブレットを用いた電子透かしシステムの性能比較を行った。 2.スクリーンに投影された映像をデジタルビデオで撮影することによって、映像がどのように変化し歪むのか実験を行った。その結果に基づいて、スクリーンの撮影に対してロバストな動画像向け電子透かし方式の提案を行った。 3.電子透かしシステムのモデルを透かし情報の入出力関係に注目して構築し、画像処理や攻撃によって「透かし情報がどのように歪むのか?」、「透かし情報の検出誤りがなぜ起きるのか?」を明確にした。その結果に基づいて、ベイズの決定法に基づく電子透かしの検出方法を提案した。 4.上記3の結果より、電子透かし検出システムの補正問題がデコンボリューション問題に帰着されることが示されたので、デコンボリューション問題の解決方法を調査した。特に、情報伝送や画像処理の分野で現れるブラインドデコンボリューション問題のEM (Expectation-Maximization)アルゴリズムによる解決方法を調査した。 5.上記4の結果に基づいて、電子透かし検出システムの補正を行うためのアルゴリズムをEMアルゴリズムを用いて開発した。そして、現状の電子透かしシステムがロバスト性をもたない画像処理や攻撃に対して評価実験を行った。
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