研究課題/領域番号 |
15560399
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
土木材料・施工・建設マネジメント
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研究機関 | 独立行政法人港湾空港技術研究所 |
研究代表者 |
浜田 秀則 (濱田 秀則) 独立行政法人港湾空港技術研究所, 地盤構造部・材料研究室, 室長 (70344314)
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研究分担者 |
山路 徹 独立行政法人港湾空港技術研究所, LCM研究センター, 特任研究官 (10371767)
宮田 義一 独立行政法人港湾空港技術研究所, 研究官 (30392989)
審良 善和 独立行政法人港湾空港技術研究所, 特別研究員 (10416018)
平崎 敏史 独立行政法人 港湾空港技術研究所, 地盤・構造部・材料研究室, 特別研究員
TAREK Uddin Mohammed 独立行政法人 港湾空港技術研究所, 地盤・構造部・材料研究室, 特別研究員(シニア)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2003年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | RC構造 / 鉄筋-コンクリート界面 / 鉄筋腐食 / 腐食傾向 / 腐食速度 / 塩害 / 腐食発生臨界塩分量 / 界面構造改善 |
研究概要 |
一連の研究より、以下のような結果を得た。 1)鉄筋界面の空隙状況として、(1)予めセメントペーストを塗布し鉄筋界面の空隙を発生させない場合、(2)一般的な打設を行った場合、(3)故意にブリーディングを発生させて鉄筋下部に大きな空隙を発生させた場合、の異なる空隙構造下における鋼材の腐食について、検討を行った。その結果、鉄筋近傍の塩化物イオン量が4〜8kg/m^3と臨界塩分量に達していると考えられた供試体における鋼材腐食は、界面の空隙がない場合には腐食が確認されず、通常の打設に比べブリーディングを発生させた場合の腐食量は明らかに大きかった。このことから、鋼材腐食に対するブリーディングによる鉄筋下部の空隙の影響は極めて大きいと予想された。また、臨界塩分量は、鉄筋界面の空隙構造の影響を受けると考えられた。 2)鉄筋界面の空隙面積と腐食面積の関係から、明らかに空隙率が増加すると腐食面積率も大きくなっていることを確認した。 3)鋼材の腐食状況の顕微鏡観察を行ったところ、塩害による内部鋼材の腐食は、鉄筋-コンクリート界面の空隙箇所から始まることが明かとなった。 4)臨界塩分量は、空隙面積が大きくなるほど減少すること考えられる。本研究結果における臨界塩分量と空隙面積の関係を式(1)、(2)に示す。 OPC使用のコンクリートの場合:C=-0.58Ln(A)+4.11---(1) OPC+膨張材使用のコンクリートの場合:C=-0.51Ln(A)+2.22---(2) ここで、C:臨界塩分量(kg/m^3), A:空隙断面積(mm^2)である。 この結果から、大きな空隙を鉄筋界面に発生させなければ、臨界塩分量は大きくなり、高耐久な構造物が建設できると考えられ、施工の重要性が改めて認識される結果となった。
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