研究課題/領域番号 |
15560438
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
水工水理学
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研究機関 | 室蘭工業大学 |
研究代表者 |
木村 克俊 室蘭工業大学, 工学部, 助教授 (70322873)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 海岸道路 / 越波飛沫 / 通行障害 / 水理模型実験 / 現地観測 |
研究概要 |
過去10年間における北海道内での高波による通行規制事例を分析した結果、通行規制は50年確率波に対する越波流量が10^<-3>〜10^<-2>m^3/m/sのオーダーの区間で実施されていることが分った。さらに車両事故発生時の越波流量が5×10^<-5>m^3/m/sであり、現行の基準値以下でも危険となる場合がある。 直立護岸と消波護岸を対象として系統的な水理模型実験を行って、越波飛沫の打ち上げ高さの算定法を提案し、現地観測結果に基づいてその妥当性を確認した。これらの成果を用いて波浪予測に基づく道路管理手法を検討した。このシステムでは12時間後の波浪と潮位の予測結果から越波飛沫の打ち上げ高さを推定し、道路に危険が予測された際には、パトロールを強化するとともに、道路利用者に対して防災無線、携帯電話、インターネット等で通行障害情報を配信することとした。現在、同システムは北海道内の国道において試験的に運用されている。 新形式護岸のひとつである消波型高基混成堤については一般的な設計手法を提案し、これを用いて北海道森港の新川地区の防波護岸で試験施工が行なわれた。また直積ブロック式護岸については、国道336号えりも町荒磯海岸の道路護岸に採用された。ここでは越波に関する現地観測結果に基づいて、提案した越波飛沫の算定法の妥当性が検証された。 補助的な越波対策工法である防波フェンスについて耐波設計法を検討した。その結果、護岸から3〜5mの範囲では越波水塊の直撃により衝撃的な波力が発生することが明らかとなった。防波フェンスの設計においては通常の合田式による波力では不十分であり、衝撃力を加味した設計が必要であることが示された。
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