• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

滑りの停止が正確に模擬できる断層モデルの開発と短周期地震動の生成過程の解明

研究課題

研究課題/領域番号 15560483
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 建築構造・材料
研究機関東北大学

研究代表者

栗田 哲  東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (90195553)

研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2003年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
キーワード断層モデル / 摩擦 / 地震動 / 滑りの停止 / 固着 / 有限要素法
研究概要

本研究は,従来のモデルでは模擬できない滑りの停止を正確に解析できる断層モデルのFEM要素を提案し、その要素を用いた実測データのシミュレーション解析を行い,実現象の再現精度の検証を行った。
始めに,断層の固着と滑りの数値解析に関してレビューと問題点の整理を行った。その結果,断層の滑り解析の問題点は,1.固着時と滑り時では断層の運動方程式の自由度が異なる,2.滑りの停止時刻の解析精度の悪さに起因して見かけの短周期地震動の発生する,3.2方向滑り運動問題では滑りの停止の解析精度が悪い,の3点であることを明らかにした。次に,1.の問題点を解決するために,"固着とは,接している2点が等速運動をしている状態"であるという新しいアイディアを出し,それに基づいて固着と滑りの両状態を統一的に扱える運動方程式を導出し,その解析法を示した。2.の問題点に関しては,"滑りの停止は滑り速度と滑り加速度が同時に零となることである"という定義を与え,それに基づいてNewmarkの数値積分法を用いて,滑りの停止時刻を正確に求める方法を導き出した。本研究が提案した上記の解析法を滑り実験のシミュレーションにより妥当性の検証を行った。断層の滑り実験として岩石の滑り破壊実験が行われているが,この実験は滑りの停止の計測データが無い。そこで,固着から滑りの停止までの全ての過程を計測している滑り実験として免震建物の滑り支承の振動台実験に着目し,本手法でその実験のシミュレーションを行い,本手法が滑りの停止までの全過程を正確に再現していること確認した。また,摩擦力が滑り速度に依存するような複雑な摩擦運動も精度良く再現していることも確認した。
現在,プレート境界型地震のような震源域が広域で震源距離が長い地震断層を対象とし,大規模な断層破壊解析に本手法を適用することを目的に,計算負荷を低減する方法を開発している。

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2003 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2003 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 文献書誌 (1件)

  • [雑誌論文] 剛滑り支承免震建物のせん断多質点系応答解析法2003

    • 著者名/発表者名
      栗田 哲, 千葉大輔, 杉村義広
    • 雑誌名

      日本建築学会構造系論文集 574

      ページ: 69-75

    • NAID

      110004092370

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] NUMERICAL TECHNIQUE FOR RESPONSE ANALYSIS OF SHEAR BUILDINGS OF MULTI-DEGREE OF FREEDOM ISOLATED WITH SLIDING BEARINGS2003

    • 著者名/発表者名
      Satoshi KURITA, Daisuke CHIBA, Yoshihiro SUGIMURA
    • 雑誌名

      JOURNAL OF STRUCTURAL AND CONSTRUCTION ENGINEERING 574

      ページ: 69-75

    • NAID

      110004092370

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 栗田 哲, 千葉大輔, 杉村義広: "剛滑り支承免震建物のせん断多質点系応答解析法"日本建築学会構造系論文集. 574. 69-75 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書

URL: 

公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi