研究課題
基盤研究(C)
等温・非等温型タスク空調(3DU^+、PEM、Task Unit)を用いて被験者実験を行った。1)タスク空調使用条件では、standard条件と同等以上の全身快適感が得られた。2)タスク空調の個人制御により、男女共に高い気流快適感が得られた。3)3DU+条件では、吹出し位置が固定されておらず、好みの位置に吹出すことが可能であるため、standard条件に比べ気流による局所温冷感の改善がみられた。4)男性の加算テスト測定結果では、3DU+条件の正答率が高く、TU条件で低い結果となった。女性は、standard条件、3DU+が、PEM条件、TU条件よりも高い結果となった。5)自覚症しらべ、眼精疲労申告結果は、男性では差は見られなかった。女性は、PEM条件、TU条件において訴え率が高い結果となった。加算テストと同様の傾向であることから、前面から気流が吹出すシステムは眼へ影響を及ぼし、それが加算テストの結果に反映されている可能性が考えられる。6)BUTの値は、standard条件が最も低く、局所気流がまばたきに与える影響は小さいと考えられる。7)自覚症状しらべ(1970年度版)、NASA-TLX、音声疲労計測システムでは、本実験時の設定条件における違いはみられなかった。非等温型タスク空調(RCU)を用いて被験者実験を行った。1)環境測定では、ほぼ設定条件通りに制御されていた。2)温冷感では、各システム条件における顕著な差はみられず、28℃・50%RH環境においてもタスク空調を使用することにより26℃・50%RHと同等以上の快適感が得られていた。3)NASA-TLXでは、各システム条件を比較すると、男女共RCU+布製・メッシュ製椅子条件において、他の条件より申告率の上昇は小さいため、RCUを使用することで若干ではあるが緩和された可能性が考えられる。4)活力度申告結果では、男女共にpractice条件に比べ、RCU条件の申告率が高い結果となった。RCUを使用することによって活力度の低下が緩和された可能性が考えられる。5)タスク空調の個人制御により、好みの温熱環境を実現しようとする動作がみられた。
すべて 2004
すべて 雑誌論文 (12件)
日本建築学会環境系論文集 第582号
ページ: 75-82
110004083863
日本建築学会大会学術講演梗概集
ページ: 1245-1246
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空気調和・衛生工学会学術講演会講演論文集
ページ: 1743-1746
ページ: 1747-1750
Transactions of AIJ No.582
Summaries of Technical Papers of Annual Meeting(Architectural Institute of Japan)
Summaries of Technical Papers of Annual Meeting, the Society of Heating, Air-conditioning and Sanitary Engineers of Japan