研究課題/領域番号 |
15560540
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
都市計画・建築計画
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
福島 駿介 琉球大学, 工学部, 教授 (10128499)
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研究分担者 |
田上 健一 九州大学, 大学院・芸術研究院, 助教授 (50284956)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | 米式住宅 / 再生 / 転用 / 歴史文化財 / 居住者主体 / 沖縄 / フィリピン / 米軍基地 / ストック活用 / 転用再生 / 居住者評価 / 設計基準 / 気候風土条件 / 伝統文化 |
研究概要 |
本研究は、アジア地域における『米軍関連居住施設」に着目し、その移植と土着化の過程において起こった伝統的居住文化と近代的居住形式の衝突を検証することにより、アジア地域の居住環境の近代化の過程と、今後の「米軍関連居住施設」の社会的ストックとしての活用の方策を考察するものである。 上記研究目的に沿い、歴史的住宅地の再生や保存修掻のために必要とされる要件の調査・分析を進めた。特に、住宅の非住居機能への転用や、外部空間の変容の分析からは現在の米式住宅地の有する現代的問題が明らかになった。 またさらに、沖縄県における調査をもとに得られた知見を基礎情報として、基地撤退後、基地跡地の開発が進んでいるフィリピンにおける『米軍関連居住施設」の調査を行った。フィリピンでは、旧米軍基地用地と施設の殆どが国有となり公社等の公的サービスがその事業推進の主体となったため、高次元の様々なガイドラインや活用マスタープランが作成されている。この公的サービスによる施設の持続的メンテナンスは、沖縄をはじめとする日本における類似施設の活用を考察する上でも示唆的であった。 米式住宅を仮に戦争適跡の一つととらえるとするならば、それは広く公開されることが望ましい。しかしながら、住宅地として成熟・更新が進んでいる状況では、この研究で行ったような時系的変化を注意深くとらえ、また居住者の意向・参加を重要視しながら計画を策定していくことが肝要であると結論づけた。
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