研究課題/領域番号 |
15560543
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
都市計画・建築計画
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研究機関 | 岩手県立大学 (2004-2005) 北海道工業大学 (2003) |
研究代表者 |
倉原 宗孝 岩手県立大学, 総合政策学部, 助教授 (70244837)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2005年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 死 / コミュニティ / まちづくり / 暮らし / 葬儀 / 住環境 / 住民 / 生活者 / 生活 / 高齢社会 / 福祉 |
研究概要 |
研究テーマのもと「死」という視点から、今日とこれからの地域コミュニティのあり方を調査・分析した。まず既存の文献や統計資料をもとに、歴史的な流れ、関連分野の言論整理、死や葬儀に対する経年変化を抑えた。今日の高齢また福祉社会において死のテーマが多様な意義を持ってきたこと、生活者の意識・行動の変化などが読み取れた(2章)。全国NPOの関連団体に対するアンケート調査においては、死を見つめることの必要性・重要性、また死を動機にしたコミュニティ形成の実態と可能性、などへの知見が得られた。都市部と農村部など地域特性による認識の違いもあった(3章)。全国の典型的な地区・地域での観察・ヒヤリング調査のなかで死と直接・間接的に関わる生活の諸要素が探られた。家族、労働、歴史、生活、教育などの面で今後に向けて参考になる知見が得られた(4章)。また高齢者の視点からみた暮らし・コミュニティ形成に向けた具体の活動における参画調査を北海道帯広市で継続している。これからの福祉コミュニティに関わる施設・活動づくりに対して、個人の人権と意志を尊重した具体の事業展開の中で、専門家と生活者、ユーザーと地域・施設、また制度・技術と生活・思いなどを結び合うハード・ソフトの成果が生まれつつある(5章)。最後に、ある意味で死に近い存在である「老い」が、まちづくりの各文脈で持つ意味と実際を探った。これまでの効率性・経済性のみの思考を逸脱して、老いの視点が、人と人、人とまち、各世代を緩やかに結びつつ、地域の活動、空間整備、事業展開に向けて新たな方向と方法の生成に寄与し得ることを明らかにした(6章)。
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