研究課題/領域番号 |
15560554
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
都市計画・建築計画
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研究機関 | 西日本工業大学 |
研究代表者 |
福田 晴虔 西日本工業大学, 工学部, 教授 (00047135)
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研究分担者 |
北村 速雄 西日本工業大学, 工学部, 教授 (80069814)
西岡 弘 西日本工業大学, 工学部, 教授 (20352221)
九十九 誠 西日本工業大学, 工学部, 講師 (90131797)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2005年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2004年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2003年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 官営八幡製鐵所 / 洞岡村住宅 / 渡邉 巌 / 職工 / 旧若松市 / 大町若松市長 / 二戸一棟 / 登記簿謄本 / 登記移転 / 売買 / 贈与 / 相続 / 洞岡村住宅地 / 簡易増築 / 渡邊 巌 / 大町市長 / 同岡村住宅 / 旧若松市・岩崎土木課長 / 伊高土木課技手 |
研究概要 |
昭和6年官営八幡製鐵所の職工有志100世帯が旧若松市藤ノ木地区に集団移住し、労働自冶村『洞岡村』と名づけた住宅地を開発し100戸の住宅を建設した。旧若松市の支援を得て「市営住宅」として建設、完成後10年月賦で分譲する方式がとられた。官営の工場とはいえ戦前まとまった労働者集団に、自冶体自ら建設・分譲した例は全国的にも珍しく、日本近代住宅史上画期的な計画といえよう。1997年に現存を確認して以来10年間にわたって、居住者を含む関係者の協力と科学研究助成の採択を得て、下記の成果を得ることが出来た。 1)集団移転の動機解明と旧若松市に建設するまでの職工や若松・八幡両市長、議会の動きを、時代背景をふまえ総合的に解明することが出来た。 2)洞岡村住宅団地全体の測量とインフラ調査、住宅の老朽度や増改築に関する住宅外観調査を1997年から五年間、平面や構造・設備に関する住宅内部調査は2000年7月から二年間で実測調査を行い、CADによる図面化を行った。増改築状況の確認のため、九州大学航空研究室の協力を得て気球による空中写真の撮影を行った。 3)築75年を経過し老朽化が著しい洞岡村住宅地を再生する基礎資料として、不動産登記による土地・建物の所有・移転・相続に関する調査を2005年から行った。また住民基本台帳による家族調査を行い、家族構成や年齢構成を把握した。アンケート調査では永住への意識が高いものの、居住者の大部分が年金生活者で住宅の補修管理に支障をきたしている実態が明らかとなった。 4)洞岡村住宅に関する調査成果は、その都度住宅団地のある宮丸公民館文化祭で写真や模型等で公開(三ヶ年出展)してきた。さらに区レベルでは2回、全市レベルでは、北九州産官学フェアー(年一回2回)に大学名で出展、「洞岡村住宅」をアピールし、再生(保存・修復)に向けての関心を喚起した
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