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超臨界二酸化炭素を利用した有機微粒子の工業的製造に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 15560654
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 化工物性・移動操作・単位操作
研究機関広島大学

研究代表者

滝嶌 繁樹  広島大学, 大学院・工学研究科, 教授 (10188120)

研究分担者 佐藤 善之  東北大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (50243598)
研究期間 (年度) 2003 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
キーワード超臨界流体 / ポリマー / 微粒子 / PGSS法 / 微粒子化 / スプレー / 状態方程式
研究概要

ポリマーの微粒子化において、従来の粉砕プロセスや有機溶媒を用いた再結晶化プロセスでは癒着や脱溶媒等の問題がある。近年、これらの問題を解決する方法として超臨界流体を用いたPGSS(Particles from Gas Saturated Solutions)プロセスが注目されている。この方法は、超臨界流体を溶解させた溶質をノズルから噴霧することにより急激に膨張させ、断熱冷却効果を利用して微粒子を生成するプロセスである。PGSSプロセスは超臨界流体中に溶質を溶解させる必要がないので適用範囲が広く、医薬品、触媒、顔料、生物高分子、食品などへの応用が検討されている。しかしながら、ポリマーに対する研究例は少なく、微粒化機構もよく分っていない。そこで、本研究では急膨張前の温度、圧力、二酸化炭素の濃度、ノズル内径が平均粒子径、粒度分布、粒子の形状に与える影響を実験的に検討することを目的とし、超臨界CO_2を用いたPGSS法によりpoly(ethylene glycol)(PEG)とpolyesterの微粒子化実験を行ない、生成微粒子の形状観察および平均粒径と粒度分布を算出した。これにより操作条件と生成物の構造の関係を検討した。実験の結果、分子量4,000のPEGではCO_2添加量70wt%以上,温度313K以上,圧力10MPa以上の条件で数十μm程度の微粒子を高速で製造することができた。温度の低下,圧力の上昇,二酸化炭素添加量の増加により平均径は減少し、形状は非球形へと変化した。エネルギー収支式より減圧時の温度-圧力過程を推算したところ、温度の上昇,圧力の上昇,二酸化炭素添加量の低下に従って液体で存在する時間が長くなり、このために平均径が増大し球形になることが明らかになった。しかしながら、圧力の影響に対しては実験の結果はこの推算結果と一致せず、これはノズル内の流速とせん断力の影響によると考えられた。

報告書

(3件)
  • 2004 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2003 実績報告書

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公開日: 2003-04-01   更新日: 2016-04-21  

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