研究概要 |
1.シンカイヒバリガイ類に関する文献の収集と整理を実施。 2.シンカイヒバリガイ類の形態学的・遺伝学的研究用画像処理システムおよび冷凍庫を整備。 3.平成16年にラウ海盆熱水活動域で実施された潜水調査船しんかい6500潜航調査航海に参加し、シンカイヒバリガイ類Bathymodiolus brevior Cosel, Metivier and Hashimoto,1994を採集。 4.小笠原海域の海形海山熱水活動域から採集されたシンカイヒバリガイ亜科二枚貝類の形態分類学的検討を行ったところ未記載種であることが推定され、海洋研究開発機構主催の第20回しんかいシンポジウムで公表した。 橋本惇(2004)埋没型シンカイヒバリガイ属二枚貝の形態分類学的検討.第20回しんかいシンポジウム予稿集:69. 5.海形海山のシンカイヒバリガイ類をシンカイヒバリガイ亜科オオマユイガイ属(新称)の新種オオマユイガイGigantidas horikosii Hashimoto and Yamane,2005として日本貝類学会誌(Venus)に公表した。 6.パプアニューギニアのマヌス海盆の熱水活動域で採集されたシンカイヒバリガイ類の形態分類額的検討を行ったところ未記載種であることが推定され、海洋研究開発機構主催の第22回しんかいシンポジウムで公表した。 橋本惇・古田真紀子(2004)マヌス海盆熱水活動域に生息するシンカイヒバリガイ類の分類学的検討.第22回しんかいシンポジウム予稿集:80-81. 現在、この結果について投稿中である。 7.南西諸島海域の南奄西海丘の熱水活動域および喜界島沖の冷水湧出域から採集されたシンカイヒバリガイ類について形態分類学的検討を行ったところ、それぞれオオマユイガイ属の未記載種とカヅキシンカイヒバリガイBathymodiolus aduloides Hashimoto and Okutani,1994であることが判明した。 今後も同様な研究を継続する予定である。
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