研究課題
基盤研究(C)
1.protein 4.1R^<135>(4.1R^<135>)とprotein 4.1G (4.1G)の膜結合部位であるFERM domainのアミノ酸配列の相同性は高いが、N末端の209残基(HP)は低い。本研究では、HeLa細胞内局在およびキメラ蛋白質と膜蛋白質の結合解析及びCalmodulin (CaM)による制御解析から、HPが膜結合の特異性を規定していることを明らかにした。2.培養赤芽球では、C末端部45kDaの4.1Gが一過性(培養7〜10日)に細胞質内に斑点状に分布していた。3.ゼプラフィッシュ(ZF)赤血球及び心筋の4.1Rのisoformを同定した。FERM domainは、ZFのGlycophorin C (GPC)及びBand3と平衡解離定数〜10^<-7>M及び〜10^<-8>Mで結合した。CaMとはCa^<2+>非依存性結合したが、Ca^<2+>飽和CaM (Ca^<2+>/CaM)は、4.1RとGPC及びBand3との結合の平衡解離定数を変えなかった。ショウジョウバエの4.1R相同蛋白質CoracleのFERM domainでも、Ca^<2+>/CaMは膜結合性(ヒトGPC及びBand3)を変えなかった。4.赤外分光法(FT-IR)、動的光散乱法(DLS)及び示差型熱量計(DSC)によるCaMの熱安定性の測定結果から、Ca^<2+>のない時はCaMのβ-シート構造が多量体形成に関与していること、Ca^<2+>/CaMは2量体形成により熱安定性を獲得することが明らかになった。4.1R由来のCaM結合ペプチド(pep11)は、Ca^<2+>/CaMとβ-シート様構造を形成することで3量体を形成し、CaMの熱安定性を維持することを明らかにした。5.4.1RのPKCリン酸化による新規な反転膜小胞の作製法を確立し、結合解析に応用した。6.4.1R FERM domainに対する単クロンーン抗体を作製し、それぞれのエピトープを同定した。
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