研究課題/領域番号 |
15570130
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能生物化学
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研究機関 | (財)佐々木研究所 |
研究代表者 |
瀬古 玲 (財)佐々木研究所, 生化学部, 主任研究員 (10280645)
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研究分担者 |
加納 亮 (財)佐々木研究所, 生化学部, 研究員 (20370174)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | VIP36 / ERGIC53 / α-amylase / endo-N-acetylglucosaminidase / parotid gland / high mannose-type glycan / surface plasmon resonance / ERGL / surfface plasmon resonance / binding specificity / parotid / endo-β-N-acetylglucosaminidase |
研究概要 |
VIP36は高マンノース型糖鎖を認識する細胞内レクチンであり、新生糖タンパク質に結合し、細胞内輸送を行なうタンパク質である。これまでVIP36はラット唾液腺に多く発現されていることが判っており、唾液中に移行する糖タンパク質の輸送・分泌に関わることが示唆されていたが、詳しいメカニズムは不明であった。本年度我々はラット唾液腺細胞には2種類の比重の異なる小胞が存在し、軽い画分には高マンノース型糖鎖を有したα-アミラーゼとVIP36が共存しているが、重い画分には糖鎖をもたないα-アミラーゼが存在するのみでVIP36は含まれていないことを明らかにした。また免疫沈降実験:から前者でα-アミラーゼとVIP36が結合していることを示した。一方、高マンノース型糖鎖を遊離しうるエンド-β-N-アセチルグルコサミニダーゼ活性は2種の小胞共に存在した。以上の結果から、ラット唾液腺におけるα-アミラーゼの細胞内輸送に関する一つの可能性として、新たに合成された糖鎖を持つα-アミラーゼはVIP36に結合して比重の軽い小胞中に蓄積された後、エンド-β-N-アセチルグルコサミニダーゼの作用により糖鎖が除去されVIP36と解離し、新たな輸送小胞(比重の重い小胞)へ貯蔵され分泌されるというスキームが推測された。また平成16年度はVIP36,ERGIC53及びVIPLの糖結合領域のcDNAクローニングを行ない、大腸菌の発現系を利用してリコンビナントタンパク質を調製し、BIA-CORE法によって解析した。その結果、VIP36は我々が以前報告したとおりMan_<7-9>の高マンノース型糖鎖に結合することを確認した。またERGIC53及びVIPLも高マンノース型糖鎖を認識することが判った。
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