研究課題/領域番号 |
15570131
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能生物化学
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研究機関 | 国立がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
福田 博政 国立がんセンター(研究所), 生化学部酵素化学研究室, 室長 (60300943)
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研究分担者 |
中釜 斉 国立がんセンター(研究所), 生化学部, 部長 (30198030)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2004年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2003年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 繰り返しDNA / 4重鎖DNA / 複製フォーク / 反復配列 / ミニサテライト / 染色体不安定性 / テロメア / ミニサテライ / 繰返しDNA |
研究概要 |
SV40の複製起点と(CAGGG)_nリピートを持つ鋳型プラスミドに、293細胞抽出液とSV40T抗原を加えた無細胞DNA合成系ではリピート配列内での合成停止は観察されなかった。293細胞抽出液中に含まれるUP1蛋白質、RecQ helicase family蛋白質あるいはその他の因子により合成停止が解消されることが示唆された。今後、これらの因子を欠損またはノックダウンした細胞の抽出液で同様の実験を行う予定である。UP1をノックダウンしたHeLa細胞で、(GGC)_nトリプレット等のリピート数の変化や染色体切断の数を調べたが、コントロール細胞との有意差は認められなかった。ノックダウン後も僅かに発現しているUP1蛋白質又は類縁の蛋白質がUP1の発現低下を補完している可能性が考えられた。 UP1と同時に(CAGGG)_n結合蛋白質として同定された類縁のhnRNP A3蛋白質の機能を明らかにするため、組換え蛋白質を大腸菌で発現後精製し、DNAに対する結合の配列特異性を調べた。hnRNP A3蛋白質は(CAGGG)_nに高い親和性を示したが、テロメアリピート(TTAGGG)_nに対してさらに強い親和性を持つことが明らかとなった。(CAGGG)_n又は(TTAGGG)_nリピートを持つ1本鎖鋳型DNAと精製DNA polymeraseを用いたin vitro DNA合成系においてhnRNP A3の効果を調べると、UP1で認められた合成停止の解消は観察されず、阻害的に働くことが示された。またhnRNP A3は(TAGGG)_nリピートに結合してヌクレアーゼの攻撃からこのリピートを保護する働きがあることがわかった。次にhnRNP A3の発現を薬剤の添加により誘導できるtet-on HeLa細胞株を樹立した。この細胞株を用いてhnRNP A3の過剰発現の影響を調べている。
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