研究課題/領域番号 |
15570148
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
分子生物学
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研究機関 | 独立行政法人理化学研究所 |
研究代表者 |
木村 誠 独立行政法人理化学研究所, 遺伝子材料開発室, 先任研究員 (00290891)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2004年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2003年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | RNAポリメラーゼII / CTDホスファターゼFCP1 / TFIIF / TFG / Rpb4 / 分裂酵母 / アクチン / 転写因子 / ホスファターゼ / 転写調節 / リン酸化 / 蛋白質複合体 / 蛋白質相互作用 / RNAポリメラーゼ / 蛋白質リン酸化 |
研究概要 |
最も特徴的なRNAポリメラーゼII(Pol II)制御機構は、Pol II-Rpb1サブユニットC末端ドメイン(CTD)の高度リン酸化・脱リン酸化である。CTD特異的ホスファターゼFcp1、基本転写因子TFIIF、Pol IIは複合体を構成し、Fcp1はPol II-Rpb4サブユニットに結合する。これを踏まえた解析で得た知見を記す。 1. Fcp1/TFIIF/Pol II複合体に含まれるTfg3の機能解析 (1)分裂酵母Tfg3はTFIIFのサブユニットである。 (2)Tfg3は基本転写因子TFIIDにも含まれ、高温下ではTFIIDへの集合が増加する。 (3)tfg3遺伝子破壊株は高温、高浸透圧、重金属等のストレスに感受性となり、Tfg3は高温下で遺伝子特異的に転写調節に関与する。 (4)tfg3破壊株の高温感受性の多コピー抑圧遺伝子を分離した。 2. Rpb4の構造-機能相関: 7本のα-ヘリックス構造を単位とした欠失変異rpb4遺伝子導入株の解析 (1)Rpb4ヘリックス2、3がRpb4のPol IIへの集合に必要である。 (2)Rpb4ヘリックス1を欠くと細胞は高温感受性となる。このとき、Fcp1-Pol II結合は変化せず、高温時にDNA非結合Pol IIのCTDリン酸化が上昇する。したがって、ヘリックス1はFcp1の機能制御に関与する。 (3)Rpb4ヘリックス4-7を欠くと細胞は高温感受性となる。許容温度下でDNA結合Pol IIへのFcp1の結合が増加し、CTD脱リン酸化が進む。 3. Rpb4/Rpb7サブユニットニ量体結合蛋白質の生化学的分離 高等動物転写仲介複合体の構成因子であるグリセルアルデヒド-3-リン酸デヒドロゲナーゼ、クロマチン・リモデリング複合体の構成因子であるアクチン等を得た。Pol IIを標的とした高次の転写調節機構が示唆される。
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