研究課題/領域番号 |
15570150
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
分子生物学
|
研究機関 | (財)日本生物科学研究所 |
研究代表者 |
本田 文江 日本生物科学研究所, 研究部, 研究員 (80343747)
|
研究分担者 |
石浜 明 日本生物科学研究所, 研究部, 主任研究員 (80019869)
岩田 晃 日本生物科学研究所, 研究所, 主任研究員 (70193745)
|
研究期間 (年度) |
2003 – 2004
|
研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2004年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2003年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
|
キーワード | ウイルスRNAポリメラーゼ / vRNA / cRNA / エフェクターRNA / 転写 / 複製 / インフルエンザウイルス / RNAポリメラーゼ / エンドヌクレアーゼ / RNAゲノム / 組換えバキュロウイルス / RNAエフェクター / 酵素活性制御 / 転写活性 / RNA構造 / RNAエンドヌクレアーゼ |
研究概要 |
インフルエンザウイルスのゲノムは8本のマイナス鎖分節RNAである。ウイルスゲノムの転写と複製は、ウイルス遺伝子にコードされた3種類の蛋白(PB1,Pb2,PA)から形成されたRNA依存RNAポリメラーゼによって行われる。転写の際には、RNAポリメラーゼは宿主細胞の5'キャップ構造をもつRNAを切断してRNA合成のプライマーとして利用するが、複製のRNA合成開始はプライマーなしに行われる。ウイルスRNAポリメラーゼ各サブユニットを発現する組換えバキュロウイルスを作製し昆虫細胞に共感染することで、P蛋白三量体のRNAポリメラーゼの発現精製に成功した。純化RNAポリメラーゼの活性発現様式を解析し、以下の結果を得た。 1)ウイルス粒子由来のRNP複合体中のRNAポリメラーゼ(vRNA結合)のエンドヌクレアーゼ活性に鋳型は必要ないが、組換え体RNAポリメラーゼの機能発現にはウイルスRNAが必要であった。vRNAが酵素活性制御のエフェクターとしての機能を提唱した。 2)vRNAに相補的なcRNAにはエフェクター活性がなかった。vRNA/cRNAの人工的キメラを構築し、エフェクターに必要なRNA構造要素を解析した。 3)組換え体RNAポリメラーゼによるvRNA転写にはプライマーが必要であり、cRNAを鋳型としたRNA合成は非常に弱く複製機能に欠けている。 4)複製機能発現には、宿主蛋白因子が必要であることを示唆し、宿主因子候補を単離した。
|