研究課題/領域番号 |
15570162
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細胞生物学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
湯尻 俊昭 山口大学, 医学部附属病院, 講師 (80346551)
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研究分担者 |
高橋 徹 山口大学, 医学部附属病院, 医員(臨床)
佐藤 穣 山口大学, 大学院・医学研究科, 助教授 (20253156)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2004年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2003年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | MEKK1 / embryonic stem cell / Bcr-Abl / Cell Migration / Calpain / STAT3 / FAK / IRS1 / Cell migration |
研究概要 |
我々は慢性骨髄性白血病のBcr-Abl融合蛋白によるシグナル伝達機構にMEKK1が関与することを見出し、MEKK1-NFkB経路が抗アポトーシス作用に働いていることを明らかにした(Nawata R. et al Oncogene22,7774-7780,2003)。さらにMEKK1のBcr-Ablシグナル伝達経路における機能を詳細に調べるために、MEKK1-/- embryonic stem cell(ES細胞)を用いて解析した。Bcr-Abl蛋白を野生型ES細胞に遺伝子導入すると、LIF除去による分化誘導に対して未分化性を維持する表現型を呈する。一方、MEKK1-/-ES細胞においてはその様な表現型は認められず、分化傾向を示した。このことはES細胞においてMEKK1がBcr-Ablによる未分化維持機構に重要な役割を果たしていることを明らかにした。さらに興味深いことにES細胞の未分化性維持に重要な役割を果たしているSTAT3の活性化がMEKK1-/-ES細胞では低下していた。これらのことはES細胞において、Bcr-Abl蛋白はMEKK1を介してSTAT3の活性化をきたし、未分化性あるいは自己複製機能に貢献していることを明らかにした。
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