研究課題/領域番号 |
15570179
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
発生生物学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
飯田 弘 九州大学, 農学研究院, 助教授 (70150399)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2004年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2003年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 精子形成 / 精子細胞 / Spergen / 核タンパク質 / アンキリンリピート / DNA結合タンパク質 / 細子細胞 / spergen / DNA結合蛋白質 |
研究概要 |
本研究は、哺乳類精子形成に関わると推足されるSpergen-3分子について、そのプロファイル解析を行なうことを目的とした。Spergen-3は1.9kbの遺伝子で、ラット精巣には生後3週目から発現する。分子量56KDa500アミノ酸残の蛋白質をコードし、そのN末にはタンデムに並んだアンキリンリビートモチーフ持つ。(Spergen-3は研究上Spergen-2としてジーンバンクに登録した。)Spergen-3に対する抗ペプチド抗体を作製し、免疫組織化学的解折を行なった所、この分子はペキテン期後期の精母細胞と精子細胞の核に局在することが判明した。また、イムノブロット解折によっても生殖細胞の核に存在することが明らかとなった。DNA染色法を併用して詳細な観察を行なった所、Spergen-3は核内のインタークロマチン空間に濃縮していることがわかった。そこでラット精細管の核分画を分取して、Spergen-3の溶出実験を行なった。その結果、Spergen-3はNaClの存在下において濃度依存的にDNaseにより核から溶出した。またDNAアフィニティーカラムを用いた溶出実験を行なった結果、Spergen-3はNaCl濃度依存的にDNAに結合していることが明らかとなった。これらの結果から、Spergen-3は生殖細胞において核内クロマチン結合蛋白質として存在すると考えられた。
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