研究課題/領域番号 |
15570180
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
発生生物学
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
秦野 修 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (40164850)
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研究分担者 |
芳賀 敏実 (芳賀 敏美) 奈良県立医科大学, 医学部, 講師 (20192263)
竹森 洋 独立行政法人医薬基盤研究所, 基盤的研究部, プロジェクトリーダー (90273672)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2005
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研究課題ステータス |
完了 (2005年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2004年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2003年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 副腎皮質 / 生殖腺 / ステロイドホルモン / 分化 / 組織形成 / adrenal cortex / gonads / development / Pref-1 / WT1 / Ad4BP / SF-1 / Emx2 / differentiation / 発生分化 / IZA |
研究概要 |
研究代表者は副腎と生殖腺の形成に必須の転写因子Ad4BP/SF-1の胚発生過程における発現解析によって、副腎皮質と生殖腺の両組織が由来する共通原基を見出した。本研究はこの共通原基から始まる副腎皮質、生殖腺の形成、分化機構を解析するために、分化関連因子(Pref-1,WT1,Ad4BP/SF-1,Emx2等)の同時検出系を構築するべく、ウサギ以外の動物種でPref-1,WT1の新たな抗体を作成するとともに、これら因子の発現と他因子との相互関連を検討した。Pref-1は共通原基にAd4BP/SF-1よりわずかに広く発現したが、発生が進むにつれて生殖腺、副腎皮質内層の順に発現が減少し、未分化維持機能を持つことが推測された。成体副腎皮質では球状層にのみ発現が残存するが、adrenal inner zone antigen(IZA)の発現がPref-1の発現とちょうど相補的であること、IZAは分子内にヘムをもつ膜結合型プロゲステロン受容体であり、プロゲステロンの21-水酸化反応の増強作用をもつことなどが明らかになった。又、副腎皮質-生殖腺のステロイドホルモン産生系の上位にある下垂体においてもPref-1が発現していることを見出した。又、Pref-1とWT1との関連を明らかにするためにWT1欠損マウスの解析に着手している。Emx2は生殖腺の形成に必須であるが、大脳皮質marginal zone(MZ)にも発現し、この部位のreelin陽性細胞の形成に必要である一方、Pax6がEmx2とは逆にMZのreelin陽性細胞の形成に負に作用することなどが明らかになった。
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