研究課題/領域番号 |
15580003
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
育種学
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研究機関 | 茨城大学 |
研究代表者 |
丸橋 亘 茨城大学, 農学部, 教授 (00181826)
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研究期間 (年度) |
2003 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2004年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2003年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
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キーワード | タバコ / 雑種致死 / アポトーシス / プログラム細胞死 / タバコ雑種培養細胞 / 薄層細胞培養 / PCD(プログラム細胞死) / Nicotiana / エチレン |
研究概要 |
致死を起こす細胞(LH系統)と、その細胞由来で偶発的に致死を起こさなくなった細胞(SH系統)をサンプルに、28℃による雑種致死誘導を行う前(Oh)、致死誘導中(1.5h)、不可逆点(3h)、不可逆点後(5h)という4つの処理区から遺伝子を抽出した。そして,それぞれの処理区の遺伝子プールの中から、LH、SHに共通して発現している遺伝子をcDNAサブトラクション法(SSH法)により除去することで、どちらかに特異的に発現している遺伝子の単離を試みた。さらに、擬陽性の遺伝子クローンを除去するため、ドットブロットマクロアレイ法により2次スクリーニングを行った。 その結果、LH系統特異的遺伝子として142個のクローンが得られた。これらのシーケンスを解析し、BLASTXサーチにかけたところ、142個のクローンのうち、41個はP450、60Sリポゾーマルプロテイン、アルギニンデカルボキシラーゼなどの遺伝子の一部がクローニングされたものだった。 残りのクローンについて、推定される機能をもとに分類してみると酸化還元、転写/翻訳制御、ストレス耐性、老化、エチレン、病害抵抗性などにかかわる遺伝子が単離された。そこでこれらのうち、雑種致死と関連が想像されるクローン47個についてリアルタイムPCRを用いて発現解析を行った。 その結果、10個のクローンでLH系統特異的な発現が確認された。これらのうち2つは、エチレンにより誘導される遺伝子と相同性があった。その発現パターンはひとつが不可逆点前である2時間目にピークがあり、もうひとつは4時間目にピークがあった。エチレンはN.suaveolens x N.tabacumの雑種実生において、雑種致死の進行に伴って生成されることが報告されているが、今回のデータから雑種致死過程では、エチレンが複数のステップでシグナルとなっていることが示唆された。
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